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俺「ストライクウィッチーズやな」 30-56 作者 パラレルワールド 30 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 38 59.71 ID PgBsoM9/0 第4話「初めての空」 ――朝、俺の部屋 宮藤「俺さーん、朝ごはんですよー」 宮藤「開けますよー」ガチャ 宮藤「いつまで寝てるんですか!早く起きて下さい!」バサッ 俺「あー、おはよう…」 俺は半分寝ながら答えた。 朝に弱い俺は、元の世界に居たときも同じように起こしてもらっていた。 朝起こしてもらう…というのは誰もが望むことであろうがそれは 「朝だよ、起きて」ユサユサ こんな感じの時に限られる。 このように、朝眠い時に布団を剥がれたらむしろ嫌になるものである。 宮藤「もうみんな食堂に揃ってますよ!」 俺「わかったわかった、今行くよ」 そう言って、食堂に行くと確かに全員揃っていた。 33 :パラレルワールド[シリアスも後の方で出てくるはずなんで、もうしばらく緩いのにお付き合い下さい][]:2010/12/01(水) 18 41 50.59 ID PgBsoM9/0 ミーナ「これで揃ったわね」 ゲルト「遅いぞ俺!」 エーリカ「朝は1分でも寝ていたい気持ちはよくわかるよ~」 ゲルト「起こす方の身にもなってくれ…」 宮藤「全くです!これじゃあ、あっちに居た時と変わらないじゃないですか…」 シャーリー「なんか夫婦みたいだな」 宮藤「なっ!そ、そんなことないです!」 まったく…シャーリーはどういう意図でからかっているのだろうか? まあ宮藤が反応しすぎってのもあると思うが… エイラ「ほら、さっさと座れヨ」 坂本「よし!では、いただきます」 「「「「「いただきます」」」」」 38 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 44 17.76 ID PgBsoM9/0 ゲルト「やはり宮藤の飯は美味しいな」 エーリカ「そうだねー」 リーネ「久しぶりですね、ほんとうに」 ルッキーニ「おかわりー!」 ゲルト「くっ…お前は毎日これを食っていた上に宮藤を扱き使っていたのか!」 俺「何かその表現誤解があるような…」 ミーナ「それはそうと、俺さん。今日から本格的に訓練を始めてもらいます」 俺「具体的にはどんなことを?」 坂本「それは私に任せろ、まずは基礎体力からだ!ビシバシ鍛えてやるぞ、はっはっは!」 嫌な予感がするなぁ… しかし、ここに身を置いた以上それは必須だろうし頑張るしかないか。 そして、朝食を終えた俺は早速訓練を言い渡された。 42 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 47 18.45 ID PgBsoM9/0 ――――――――――――――――――――――― 坂本「筋トレからだ!いくぞ!」 まずは腕立てから。 俺だって人並みに体力はあるつもりだし、筋トレ自体はそこそここなせる。 続いて腹筋。 いつの時代も鍛え方というのは変わらないんだな…と思いつつ体を動かす。 坂本「次はランニングだ!ついてこい!」 そう言うと、少佐は自ら走り始めた。 正直筋トレが少しこたえていたが、文句は言ってられない。 なんせ同じ内容をこなした宮藤、リーネ、ペリーヌは苦しそうではあるがついていってるのだ。 俺「はぁ、はぁ…」 坂本「どうした俺!遅れてるぞ!」 そういて、遅れながらも何とかついていってその日の訓練は終了した。 かなりハードだったのに、他の面々はケロっとしている。 ウィッチってすごいな…と改めて思った。 そうして、基礎体力や飛行訓練。 模擬戦などをして俺は着々と成長していった。 そんなある日… ――――――――――――――――――――――― 44 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 50 18.62 ID PgBsoM9/0 ウーーーーーーーウーーーーーーー ミーナ「ネウロイよ!」 坂本「バルクホルン、ハルトマン、リーネ、ペリーヌ、宮藤、俺、私が出撃。あとは待機だ!」 「「「了解!」」」 ハンガーでストライカーを履きながら俺は密かに恐怖を感じていた。 これが俺の初陣だと思うと、足が震えてきた。 本当に命を懸けて戦うのは初めてであり、死がこんなに身近に感じられると思わなかった。 ゲルト「緊張しなくていいぞ、大丈夫だ。」 さすが歴戦のウィッチ。 俺の心中もバレバレってわけだ。 だが守ってもらいっぱなし、というのも男が立たない。 俺は気合を入れるためにも全力で叫んだ。 俺「俺、出撃します!!」 ブロロロロロロロロロロロ エーリカ「俺の固有魔法って銃には使えないの?」 俺「直接触れてないと駄目みたいだ。」 ペリーヌ「それでその弓も持ってきてますのね」 45 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 53 06.90 ID PgBsoM9/0 リーネ「重くないんですか?」 俺「そんなには。もしかしたら役に立つかもしれないしな」 ゲルト「いたぞ!少佐、コアは?」 坂本「ふむ…迷うことはない、ど真ん中だ!」 こうして俺の初めての戦いの火蓋が切って落とされた。 と言っても、俺が前衛に出て戦うわけではなく バルクホルン、エーリカが前衛組 リーネ、ペリーヌが後衛組で 俺は宮藤とともに、少佐の2番機に入りサポートとなる。 バルクホルンの一言が効いたのだろうか、恐怖はいくらか薄らいでいた。 散々やった訓練や模擬戦を思い出しながら銃を撃ち続け、 そして、何一つ危ぶむ事もなく… ドカァァァン パリィン 坂本「コアの消滅を確認。我々の勝利だ。」 リーネ「楽勝でしたね」 宮藤「俺さんはどうでした?」 俺「まあ訓練通りに出来てよかったよ」 47 :パラレルワールド[戦闘薄くてごめん][]:2010/12/01(水) 18 56 10.30 ID PgBsoM9/0 ただ、バルクホルン、エーリカ、坂本少佐辺りの動きはやはり群を抜いてすごい。 いくら初戦とはいえ、まるで自分が親についていくだけの雛鳥のような気がして悔しい。 そんな表情を悟られたのか、坂本少佐に声をかけられた。 坂本「そう気に病むな、その内強くなれるさ。はっはっは!」 この隊の奴らはみんな心でも読めるのかね、まったく。 無事に帰って来た俺達を、待機していたウィッチ達が迎えてくれた。 ルッキーニ「おかえりー!みんなー!」 俺「ふー、よいしょっと…って、あれ…?」ペタン 基地に戻り、ストライカーを脱いだ俺は違和感を感じ…その場に座り込んでしまった。 ゲルト「ふっ、軟弱者が」 エイラ「どうした俺?腰が抜けタカ?」アハハ サーニャ「笑っちゃだめよエイラ。俺さん、支えるから掴まって下さい」スッ エイラ「な、なんでダヨサーニャ…」 エーリカ「トゥルーデも厳しすぎだよ!さ、反対側支えてあげる」スッ 宮藤「う~~……」 こうして俺は、エーリカとサーニャに支えられながら部屋に戻った。 もう情けなくて涙が出そうだ。 でもみんなが優しくて助かったな… 49 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 18 59 01.41 ID PgBsoM9/0 ――――――――――――――――――――――― ―――そして夕食の時間 俺はある問題を抱えていた。 さきほどから、宮藤が口を利いてくれないのである。 俺「なあ、何かしらないけど悪かったって」 宮藤「…」プイッ 俺「一体何なんだよ…」 シャーリー&エーリカ「(ははーん、なるほどね)」ニヤニヤ エーリカ「俺ー、今日はお疲れ様!」ガシッ そう言うと、いきなり右腕に抱きついてきた。 俺「まあ最後はかっこ悪かったけどな」 エーリカ「そんな俺を労って、はいあーん」 俺「えっ?い、いきなりそれは…」 エーリカ「食べてくれないの…?」ウルウル ダメだ、その上目遣いは反則だ! 俺「わかったよ…」パクッ 50 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19 00 05.85 ID PgBsoM9/0 エーリカ「おいしい?」 俺「あぁ、おいしいな」 シャーリー「じゃあ私も反対からあーん」 俺「なんでだよっ!?」 シャーリー「ハルトマンのは食べれて私のは…」シクシク 俺「食べる!食べるから!」パクッ シャーリー「うまいか?」 俺「うん」 なんだこれは…まさか人生初のモテ期到来か? 今まで取っておいてラッキーだったぜ… 何て考えていたら、ふと視線を感じた。 見ると、宮藤がすごい勢いで睨んでいる。 そしてハッと気付いた。 これが狙いだったのか! 宮藤「…」ジトー 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/01(水) 19 00 44.83 ID DtPb8YGyO ヒャッハー!壁の用意だァー! 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/01(水) 19 02 07.60 ID eAdrv2tB0 壁がないな………そうだ地球殴れば良いんだ! 53 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19 02 32.21 ID PgBsoM9/0 俺「そ、そろそろ自分で食べれるから大丈夫だよ」 シャーリー&エーリカ「しょうがないなぁ…」 宮藤「ホッ…」 宮藤が安堵の表情を見せた。 予想通りと言ったところか、2人がその隙を見逃すわけがなかった。 エーリカ「ホッとした?」 宮藤「ななな何を…」アセアセ シャーリー「動揺しまくってるな」 ペリーヌ「まったく浮ついてますわ」 エイラ「わかりやすいなミヤフジ…」 サーニャ「エイラも大概よ」 坂本「はっはっは、モテる男は辛いな!」 ミーナ「(恋の予感!)」 54 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19 04 11.39 ID PgBsoM9/0 ――――――――――――――――――――――― そして、慌しい夕食を終えると一旦部屋に戻る。 風呂の時間だからだ。 一応言っておくと、俺だって興味がないわけではない。 だがしかし、まだまだ命は惜しいからな… 部屋でじっとしていると声が掛かった。 どうやら風呂が空いたようだ。 俺「ふー、やっぱり豪華だよなこれ」ザパーン 家とは桁違いの大きさの露天風呂にゆっくり浸かる。 空には綺麗な月が浮かんでいた。 俺「月は変わらないな…」 俺「元の世界どうなってるかな…」 ここに来て俺は、少し元の世界が恋しくなっていた。 所謂ホームシックというやつだろうか。 別に未練があるわけではない。 変化のない日常に、少ない交友関係。惰性で行く大学。 どれも取るに足らないものばかりだ。 なら、何故こんなにも俺はあの世界を想うのだろうか。 56 :パラレルワールド[]:2010/12/01(水) 19 06 09.55 ID PgBsoM9/0 失ってみて初めてわかる。 本当に大切なものはすぐ傍に。 この言葉を笑い飛ばしてた頃が懐かしいな。 本当に失わないとわからないとは… 俺はのんびり風呂に入りながら、ある決意をした。 ちなみに風呂で鉢合わせ、なんてラッキースケベは無かった。 ちょっぴり期待したんだけどな… 次回予告 初陣をなんとかこなしたが、ホームシックに陥ってしまう。 そんな中ある決意をする俺。 それは一体何なのか… 第5話「お暇をいただきます」
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ストライクウィッチーズ 第367統合戦闘航空団より 508 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 21 43 42 ID wJQIuci2 エーリカは「ズボンを履かない=異常」という観念を持ち合わせていないからな・・・ 「へ?みんなズボンが無いくらいで大騒ぎしてたの?」みたいなリアクションを返して お姉ちゃんのカールスラントスープレックスで大岡裁きだろうな 509 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 21 44 41 ID f3I80gmg お仕置きされて涙目エーリカも・・・可愛いと思う いや、涙目は駄目だ、ウィッチを泣かせちゃ駄目だ 512 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 21 45 43 ID PyXh3EVs 芳佳ばかりかまってるお姉ちゃんにちょっと嫉妬して涙目になるエーリカとか 516 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 21 50 02 ID cJy4Lztp エーリカ「トゥルーデ!死んじゃう!死んじゃう!」 ゲルト「まだだ、まだ反省が足りん!」 エーリカ「ゲホッ、ゲホッ…ホントにちょとした出来心だったの!」 ゲルト「お前をカールスラント軍人の誇りと言った私が馬鹿だった…」 エーリカ「痛い!死んじゃう!死んじゃう!」 552 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22 10 34 ID q2u0XPzq 「嫌っ やめ、て…! トゥルーデ、これ以上やられたら私…!」 「どうしたフラウ、それでもお前は誇り高きカールスラント軍人か?」 「ひゃうっ……、やぅ… わ、私、もう死んじゃ―― ひゃアン♪」 「全く、はしたない声を上げて… 言っておくが、まだ始まったばかりだぞ? …せいぜい私を楽しませてくれよ、フラウ」 558 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22 13 50 ID 4ZkPE6po 552 ~~数十分後~~ 「ふぅ~ ありがとトゥルーデ♪肩こりすっかりなおっちゃった♪」 「フフ・・・・」 566 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22 19 56 ID wJQIuci2 まぁ冷静に考えると警報誤作動までさせたルッキーニがバケツで済んでるんだから ミーナの懲罰はかなり大らかだと推測できる(エーリカに対しても) 570 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22 21 40 ID cJy4Lztp ミーナ「フラウ、次から気をつけなさいね」 エーリカ「はーい」 ルッキーニ「え~」 571 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22 22 26 ID 7HH0tNYr ゲルトのお尻ペンペンあたりが妥当じゃね 573 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22 23 01 ID LjQTUd/u ノーズボお尻ペンペン・・・・ゴクリ 577 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22 24 27 ID VJFFrRaE 573 ルッキーニちゃんが目覚めちゃう 586 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22 28 19 ID q2u0XPzq 577 「シャーリーぃ、あのね… 一つだけ、して欲しいことがあるの」 おねだりするルッキーニは何故かはいてない 587 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22 28 24 ID PyXh3EVs シャーリー「まぁまぁ、ミーナ中佐。 ルッキーニも反省していることだし、お尻ペンペンで勘弁してください。私がやっておきますから」 606 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 22 43 23 ID cJy4Lztp 587 シャーリー「ふんっ」パンッ ルッキーニ「フギャッ」 シャーリー「それっ」パンッ ルッキーニ「ムギャッ」 シャーリー「さーてと次は…」スリスリ ルッキーニ「ウニャッ…?」 シャーリー「ルッキーニ、次からイタズラするんじゃないぞ」 ルッキーニ「マンマ…」 635 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 23 01 00 ID LjQTUd/u もっさんって小さい頃からあの白いのきてたのか 639 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 23 02 32 ID YHFtMMyX 14歳で士官か・・・ 656 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 23 09 33 ID qaKUPzI3 639 アフリカの魔女の小説の時には中尉だったから17歳か 705 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/19(月) 23 27 46 ID H0OkEeTB 656 , . ‐  ̄ .`丶 / ./ l .ヽ .ヽ ヽ. / ./ l |l. .ハ ハヾ__ _ヽ 〃 ./|l |. ハ ハ ハヾー-- ハ そのころから開発の中枢で昔の若いころは ハ . .リ⊥  ̄/イ´ ̄` }ニ彡ノ ヽ ストライカーユニットの美緒ちゃんと恐れられた. {! L ハ 〃Y r===、 Yr‐ 、 . .ハ 要中尉人物だったんだナ }〃丿, 〃.ぇ } } . .l わっはっはっ! ├‐' r-―┐ ! __,ノ! l ヽ ∨ ノ ィク_ |ト. l >、 ー , ... |⌒ヽ. |!ヘ . l `¨T _,.ィ゙! l! V | 「V´ ,⊥-==ー戈{ /゙゙fニニア゙イ」 -‐ 彡'゙¨ ̄ / ハ. / / ヾノrぅ ´ 〃 ー---ハ r'゙〃 / 〈  ̄¨''ー--} 831 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 01 01 25 ID F3szZyMZ 大河、海洋を渡るのを嫌うようで、出現した欧州から 海を隔てて遠く離れた扶桑皇国、リベリオン合衆国 での遭遇例はほとんどありません。 欧州での反攻基地となるのが、ドーバー海峡を隔てた ブリタニアです。 (フミカネブログ 08/07/01) スオムスは「森と湖の国」って 呼ばれるほど湖が多くて、 水に弱いネウロイを迎撃するのに 都合がよかったんだよな (公式 基地探訪より国際情報第八回) 833 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 01 03 49 ID GB9rW9wO 831 水ぶっかけたら怯むのかwカワイイな 845 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 01 17 45 ID PG90VPQX 消防車が兵器として徴用されるな 848 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 01 20 10 ID mvTZWYQL ゲルトの腕力に耐える手動ポンプを用意せよ 862 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 01 32 34 ID uUT92lN4 水でネウロイを攻撃したら、ウルスラ・シ いやウルトラ・シャワーみたいに 簡単に戦闘が終わっちゃうかもしれない。 戦闘シーンが物足りなくなると思う。 871 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 01 56 18 ID 9Nb9CYYc .└┬─────────────── .| ウルトラシャワーとはホースの先を .| 両手で潰して水を出すと開口部の バ〃´ `ヾハ. 。| 面積が小さくなり流速が増すという !ノjミイ,イ^从リ〉、! / | ベルヌルポのなんとかでお水が遠くに飛ぶンジュー イルヾ(! ゚ ヮ゚ノ!ノル / .| 先の戦いでジャミラを倒した必殺技ジュワ /)i苹il、 / | 運動会の帽子を被って劣津渡来! (,くヨハ_j_) .┌┴─────────────── し'ノ 902 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 02 55 49 ID ApISGsI2 埋めついで ──────── もしストパン世界にゲームがあったら? リーネ「おうちで家族と一緒に遊ぶくらいですね」 (桃鉄しかしたことない) 坂本 「スーパーマ○オなら得意だぞ! わっはっは!」 (でも3Dゲームは酔うのでできない) ミーナ「ヨガ始めてから体の調子がいいわ」 (Wii Fitがお気に入り) トゥルーデ「ゲームは一日一時間だっ!!」 (でも格ゲーさせると鬼強い) エーリカ「……ぁぅ? また寝ちゃってた……」 (ネトゲで寝落ち) ルッキーニ「う゛ぁっ! ギャラドスげーっと!!」 (ポケモン三昧) シャーリー「ゲームっていいな! やんちゃしても怒られないしさ!」 (グランドセフトオートが大好き) ペリーヌ「ゲームなんて興味ありませんわ」 (しかし夜な夜な百合モノのエロゲをプレイする) エイラ「ハイスコア更新っと。このムービー、ニコ動にうpするんダナ」 (弾幕シューティングの女王) サーニャ「おとうさまからもらったゲームボーイ……今も遊んでるの」 (テトリス不敗記録更新中) 宮藤 「ぽいんぽいーん☆」 (おっぱいを揺らすためだけにDSiを購入) 948 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 07 12 05 ID oso+IVtx / /' /│ } ! ヽ /_イ / / / │ ハ | | │ l ルッキーニはコスプレされる程、人気者なんだな | /'7 /  ̄ |. ! / ̄|`ト、 | │ l みんなに愛されるのは良い事だ lハ | |/ _ Vヘ| / j ハ.\ 八 │ でも、私が二番目に愛してるけどな /∧ | 〃 ̄`ヾ j/ x== 、 ∨ / \| 一番はマンマだ. // ヘ小 ヽヽ ヾ厶イ| /八 | '. ,、_ ' ヽヽ/ .| | でも、実際 /厶 ヘ. {人 {/ ̄`} /}. |│ ルッキーニ以外にあの格好されても滑k(ry r‐<「「 ○/\ ∨ ヽ、 、 ___ノ _.イ/ 人| ・・・いや、何でもない。うん l {」」>‐'77⌒\ゝ∧> -=≦} ∠ _xく/// ┐ さぁて、SPAMの仕入れに行くか | ∧ { // \\\ \ ///⌒\ \/ | ストライクウィッチーズ 第368統合戦闘航空団より 149 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 17 28 39 ID vl2u8K9u 何気にオヘアさんが自分の上着を智子に着させるところに オヘアさんの性格が出てるのかもしれない。 ただ服が大きくて智子が着ると身体がすっぽり隠れるって理由だけかもしれないけど。 153 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 17 36 16 ID rLqhrwoG 149 「トモコ、ミーの上着を着るネー。」 「ありがとうキャサリン。でもこの上着、なんだか重たいわね。」 「フルメタルジャケットネー。」 156 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 17 40 45 ID +JNBOlYV 149 ハルカ→論外 ビューリング→ニヤニヤ エルマ→好奇心一杯 ウルスラ→興味なし オヘア→ウルスラ以外に興味なし こういう状況だからウルスラかオヘアしか上着を渡すキャラが居なかった。 で、ウルスラに寒い思いをさせたくないオヘアが上着を渡したと妄想してみる。 智子の次の相手はビューリングだな。 177 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 18 21 11 ID smFt4SPD ルッキーニ「銃の撃ち方?えっとね。こうねスッと構えてね きたと思ったらガがガがって撃てばいつも全弾当たるよ」 267 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 20 08 39 ID 3241qOHM もっさん「エイラーとサーニャは前方でシールド展開!」 エイラーニャ「・・・。」 もっさん「どうした!速く配置に!!」 エイラ「少佐、そ、その、私とサーニャは夫婦だから...」 サーニャ「エッチなこともしちゃってます!」 300 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 20 46 09 ID 3241qOHM もっさん「宮藤とサーニャは前方でシールド展開!」 芳ニャ「・・・。」 もっさん「どうした!速く配置に!!」 宮藤「坂本さん、そ、その、私とサーニャちゃんは夫婦だから...」 サーニャ「エッチなこともしちゃってます!」 エイラ「 ( Д ) ゚ ゚」 544 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2009/01/20(火) 23 14 50 ID DMS0xJbk B大尉 扶桑にまだ軍隊があった頃の話だ。 私は19××年○○航空団に入隊した。私は華奢な体つきで女学生だったが、 戦況厳しい折り、私のような者も招集されたのだ。 軍隊の内務班の恐ろしさは聞いていた以上だった。 入隊して私ども初年兵は整列させられ、年下の下士官から、 ……残念賞と、乳揉みの洗礼を受けた。 その他、ズボン隠し、肝油、などしごきを越えたイジメは日常茶飯事だった。 だが、B大尉は格好のイジメの標的である私を哀れに思ったのか、時々部屋に呼んで励ましてくれた。 甘いものに餓えている私に、芋をくれたり、時にはスボンを貸してくたりしてくれた。 だが、B大尉の好意には下心があったのに気づかされる時が来た。 ある日、ビールを酌み交わしているうち、上気したB大尉は、お前は妹のように奇麗な顔をしてるな、 とねばっこい口調で言った。そして、身体も見たいから脱いで見ろと言った。 私は躊躇ったが軍隊は上官の命令は絶対だ。セーラー服を脱いで、スクール水着一つになった。 「ほうほう、Schwesterのように奇麗だ」B大尉はお国言葉を出して行った。 「スク水も取れ」K中尉の命じるまま私は素裸になった。 「本当に、Schwesterのように白く丸い尻だ」と、B大尉は私の尻をなで回した。 B大尉もズボンと軍服をとった。赤黒い乳首が屹立していた。 B大尉は指に唾をたっぷり塗り拡げると「ちょっとと痛いががまんしろ」 と私のアソコに指をあてがった。 次の瞬間メリメリと言う感じで私の中に指が入ってきた。 「うあ、痛いですバルクホルンさん」「ちょっとのことだ、辛抱しろ」後ろからがっちり抱えられているので私は身動きできない。 B大尉は10分ぐらい私を突きまくって果てた。 私はアソコにぽっかり穴が開いたような感じがして崩れ落ちた。B大尉は「すまんかったな」といって私の手当てをしてくれた。 だが、その後もB大尉は私を呼び出したびたび同じ行為をした。 B大尉は、「Schwester」「trude」 といったお国言葉を私に発するように求めた。 そうしているうち、私もその行為が苦でなくなり、倒錯的な快感さえ覚え、突かれながら気をやるようになり、 B大尉に抱かれるのが待ち遠しくなっていた。 だが、B大尉は翌年転属になり、祖国に帰ったという。 帰国後私はB大尉の面影を求め、特殊な街角をうろつくようになったのだった。 545 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/20(火) 23 16 05 ID jtzpS4CL バルクホルン被告は「妹も姉と同じように孤独なのではないかと感じた」と供述しており 犯行の動機と関連がないか現在捜査が進められている。 606 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 00 30 41 ID 0UzRdXhl とある酒場にて ゲ「最近宮藤が冷たくてな…」 エ「最近サーニャが冷たいんだナ…」 とあるレストランにて サ「芳佳ちゃん…ここ私が払う」 芳「えー、いいよいいよー悪いよー」 サ「臨時収入があったから…」 710 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 06 24 24 ID mBA0mvyU ??「ついに戻ってきた…ブリタニアに…私の第二の故郷に…」 ?? 501コントロール!!聞こえるか!?501コントロール!! 管制官「新顔が来たようです、ここを呼び出してます。」 ミーナ「位置を教えてあげて。」 管制官 こちら501コントロール。ザ…感度は良好だ、聞こえるか!? ?? ボロな発信機だな、雑音が入るぞ。補充兵だ、よろしく頼む! 管制官 ボロは余計だ!南側から進入しろ!! 管制官 滑走路に鉄骨が刺さっているように見えるがカモフラージュだ、心配するな! ゲルト「ひとくせありそうだな。」 宮藤「来ました、あそこです!」 ?? 滑走路視認、最終進入に移る! ??「ミーナ…宮藤…ペリーヌ…みんな…」 坂本「私は戻ってきたぞ!!」 717 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 07 00 01 ID o4KAAc8e 隊員たちのズボンをかっぱらい警報を誤作動させる → バケツ持って立ってなさい (^ω^ ) もっさんの乳を誤って揉む → バケツ持って立ってなさい (^ω^#)ビキビキ 悲しい思いは嫌だし男となんて最初から話さない方がいいわよね → あ、これルールにします♪ ブリタニアの海軍すごいわよね → まあカールスラントも負けてないし空軍なら圧勝だけど ブリタニアって飯まずいわよね → その点カールスラントの飯は素晴らしいわ ってかカールスラント最高よね 721 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 07 28 15 ID C3IjMpbg 扶桑から新人が来た → 必要とされているのは即戦力だ 妹さんの見舞いに行ったら? → あの時の私はもう死んだ 大怪我を負ってしまった → その力を私なんかより、他のところに使え ズボン紛失 → 私のを使え(*゚∀゚)パチン あの時、宮藤を信じていれば → 私の知ってる(ry ねんどろいどが発売されるよ → ちょっくら扶桑まで行ってくる やべぇ、芳佳カワイイ芳佳最高。芳佳さえいれば何もいらない 722 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 07 41 50 ID dhk+Lk9Y 扶桑から新人が来ましたわ → 私に特に挨拶なし ツンツンしてばかりじゃ駄目ね。その、ありがと → 特にリアクションなし ズボン妄想現場を目撃されましたわ → 5メートル以内に近付いてくれなくなる トリオでネウロイ撃破! → リーネさんとちゅっちゅ。私に特に挨拶なし 501解散、凱旋ですわ! → 夜中にリーネさんが「なんで芳佳ちゃんじゃないんだろ」と言っているのが聞こえた 724 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 07 49 47 ID CAUdh4BN ストライクウィッチーズSTUイグルー黙示録1945第2話 光芒の峠を越えろ ペリ「しかしお客様は大佐お一人ではないでしょうね」 芳佳 「・・・勇者達はみな、ソロモンに焼かれた・・・ まもなく、新たなるオッパイが到着する」 「ふっ、来たな」 芳佳 「・・・」 ミーナちゃん8才 「大隊長どにょにけいれい!」 芳佳 「貴様、歳は!」 ゲルトちゃん8才 「はっちゃいです!」 芳佳 「貴様、ストライカーの訓練時間は!」 フラウちゃん6才 「ひゃくごじゅうじかんでありまちゅ!」 芳佳 「実戦経験は!」 ミーナちゃん8才 「あ、あ、ありまちぇーん!」 芳佳 「ネウロイを見た事はあるのか!」 エイラちゃん5才 「ないナ」 芳佳 「このような学徒兵が指令部が約束したオッパイか、これは私の栄光を侮辱するものである!」 リーネ 「修学旅行の学生で戦争なんて」 美緒ちゃん9才 「われわれはみな、しがんへいでありまちゅ!腕はみじゅくかもしれませんが、やってみせまちゅ!」 芳佳 「貴様その歳で死にたいか!」 美緒ちゃん9才 「じぶんは死ぬためにきたのではありまちぇん! 皇国のため家族をまもるためにきたのでありまちゅ!」 芳佳 「・・・なに?」 美緒ちゃん9才 「じぶんとどうかんの者はいっぽまえへ!」 一同前進 芳佳 「貴様、官姓名は」美緒ちゃん9才 「はい!さかもとみお少尉でありまちゅ!」 芳佳 「むぅ・・・」 ペリ 「あーら、大層立派な着任報告ですこと!これが精鋭の戦闘大隊?これなら華々しい戦果を・・・ハッ?!」 美緒ちゃん9才 「あ!・・・ねえたま・・・」 787 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 13 40 58 ID CEe07iV9 基地で訓練してたら扶桑から来た新人が 「おむねかじりむし~、おむねかじりむし~♪」 と歌っていた。 かわいいな、なんて思いながら見ていたら、 その少女、傍で訓練していたトゥルーデの胸にかじりついた。 トゥルーデが「いたっ」て言ったのと同時ぐらいに 少女を連れてきた坂本少佐がすぐさま 「スマンスマン、わっはっは!」 て謝ってたんだけどトゥルーデがそれに対して 「ありがとうございました」 って言ってて吹いた。もう私の知ってるトゥルーデじゃない。 959 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 19 55 17 ID 7uHDIBge 「と…ところで、宮藤は秘め声6巻で私のことを『お姉ちゃん』と呼び掛けてくれるんだよな?そうだよな?」 960 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 19 59 58 ID C3IjMpbg ミーナ中佐「落ち着きなさいトゥルーデ。ほら、ジャガイモ煮えたわよ」 961 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 20 07 51 ID uWJQ24x+ ゲルト「ゲヘゲヘヘジャンジャンジャガイモウト」 964 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 20 23 11 ID 4j8iVA1F ミーナ「トゥルーデ。今日から宮藤さんと共同で部屋を使ってくれないかしら?」 「宮藤さんが飛行訓練中にあなたの部屋を壊してしまったのよ。他に部屋があれまいいんだけど、今なくて・・・」 965 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 20 26 05 ID C3IjMpbg トゥルーデ「サー!イエッサーッ!!!(*゚∀゚)=3」 966 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 20 30 29 ID 7LqhoJAx これに味をしめて部屋が修復されるたびに自室を『うっかり』破壊するトゥルーデ 976 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 20 48 26 ID 4j8iVA1F ミーナ「予算減らされてただでさえ大変なのにみんなして部屋を壊して・・・」 979 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/21(水) 20 50 31 ID a6nQr66x 爆撃機ユニットのみっちゃんが基地に飛んできて 「ここがあの泥棒ネコのハウスね・・・・」
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821 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/28(木) 18 12 51.33 ID 9uBLqvU+0 760から続き 第4話「休暇と買い物と黒い悪魔」 そう、今日は休暇なのだ。 前の高速型ネウロイの後は、しばらく出ないらしい。 ということで、ウィッチーズにも休暇が出された。 そして俺も街に行くことにしたのだが… 俺「どうやって行けばいいかすらわからん…飛ぶと注目浴びるしなぁ」 と、そこへハルトマンがやってきた。突然の休暇にすることを探しているようだ。 エーリカ「どうしたの俺ー、何してんの?」 俺「ちょっと街に買い物にでも行こうと思ったんだが、何もわからなくてね。途方に暮れてたんだ」 エーリカ「ならわたしが案内したげよっかー?」 俺「お、いいのか?悪いな折角の休暇に」 エーリカ「その代わりお菓子買ってもらうよ!」ニシシ 俺「ただじゃないってか…ま、それぐらいなら安いもんだ。頼むぜ」 エーリカ「りょうか~い、じゃあ準備してくるから待っててねー」タッタッタッ そう、今はまだこの選択が間違いだったことなど知る由もない… 822 :魔法使い[付け忘れた][]:2010/10/28(木) 18 17 21.70 ID 9uBLqvU+0 エーリカ「ここがローマだよ」 俺「大きい街だな…何があるんだ?」 エーリカ「なんでもあるからとりあえずレッツゴー!」 こうして俺達は、手当たり次第店を回った。 書店で歴史書を見たところ、わかったことがある。 この世界には、俺と同じような魔法使いは居ない。 その代わり、と言っては失礼かもしれないがウィッチがいるのである。 魔力自体は似ているので、居てもおかしくはないと思ったが… まあいいか、それより買い物を楽しもう。 そうしているうちに昼になった。 俺「もう昼か…何か食べたいものはあるか?」 エーリカ「そうだねー、あ!あれがいいな!」 俺「あれって…ケーキ屋じゃないか」 エーリカ「うん、そうだよー」 俺「お昼ご飯だぞ?ケーキを食べるのか?」 エーリカ「さ、早くいくよー」グイグイ 俺「おい、ちょっと引っ張るなって」 823 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18 22 05.05 ID 9uBLqvU+0 仕方なく、俺もそこで昼を済ませることにした。 まあ甘いものは嫌いではないしな。 俺は無難にイチゴのショートケーキと、ベイクドチーズケーキを頼んだ。 しかし、ハルトマンはというと… エーリカ「えーっとね、まずモンブランでしょ、ザッハトルテとミルフィーユも。それからねぇ…」 俺「おい、まだ頼むのか?」 エーリカ「そりゃそうだよ、折角来たんだから」 エーリカ「あと、ティラミスと、フルーツパイと…紅茶のシフォンケーキも!」 エーリカ「とりあえずこれぐらいかな」 俺「そんなに食えるのか?」 エーリカ「余裕余裕♪」 半信半疑だったが、ハルトマンは見事に食べきってしまった。 しかもまだ食べれるそうだ。 甘いものは別腹、なんて言葉をどこかで聞いたが本当だったんだな… さて、食事が終わって来たのは衣服屋だ。 この辺りで一番大きいところらしい。 825 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18 27 29.68 ID 9uBLqvU+0 俺「すごい数の服だな…っておい、ハルトマン!どこにいく!」 エーリカ「適当に見て回るー」タタタ 俺「まったく…お、これは…」 俺が手に取ったのは、メイド服だった。 以前別の世界、たしか…21世紀初めの「日本」という国だったか? その国に行ったときに親切な奴が街を案内するついてに、メイドについて語ってくれた。 それから俺は、メイド服が好きになった。 俺「この世界にもメイド服があったのか…どれ、あいつの戻らないうちに1着買っておくか。」 俺「よし、ハルトマンはどこに…いたいた。おーい」 エーリカ「あ、俺!ちょうど良かった!お金持ってないから払ってほしいなー」 上目遣いで聞いてきたハルトマンに、俺は思わず承諾してしまった。 俺「お菓子だけじゃないのかよ…まあいいぞ。すいません、いくらですか?」 数字を聞いた俺は愕然とした。 服の値段じゃないだろこれは! 女の服は高いとは聞くが、これは明らかに買いすぎだ。 案の定ハルトマンの手には、大量の服があった。 826 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18 32 12.02 ID 9uBLqvU+0 店「ありがとうございましたー」 俺「これは痛い…」 エーリカ「あ、俺!ちょっと来てよー。これは真実の口って言って、嘘つきは手が抜けなくなるんだぞー!」 俺「へえ、面白いな…まあ子供騙しだろ?」 エーリカ「じゃあやってみなよ」 俺「…ほらなんとも無い(いいこと思いついた、さっきの仕返しだ!)」 バインド 俺「ほらお前もやってみたらどうだ?」――束縛 エーリカ「わたしは嘘なんかつかないから大丈…あれ?」グッグッ 精一杯手を抜こうとするハルトマン。 しかし、抜けない。 なぜなら、俺が魔法で固定しているからな!はっはっは! エーリカ「どどどどうしよう!ほんとに抜けないんだよ!」 827 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18 37 09.91 ID 9uBLqvU+0 キャンセル 俺「そんな抜けないフリまでしなくても…」ニヤニヤ ――解除 エーリカ「いやほんとに…うわっ」スポッ 勢い余って、ハルトマンは尻餅をついてしまった。 その姿に俺は我慢し切れず笑い転げた。 俺「アハハハハハハハ、もうだめ、腹痛い」 エーリカ「このー!犯人はオマエかー!」プンプン 俺「服屋で買いすぎるから仕返しだ!」 エーリカ「むー、わたしだけ焦っててバカみたいじゃないか!」 俺「これでお相子だよ、それよりこれからどうする?まだ何か見るか?」 エーリカ「あのアイスクリームで許してあげる」 俺「まだ食うのかよ…」 俺は買わなかったので、ハルトマンは1人で美味しそうにアイスクリームを食べ始めた。 そうこうしてる内に日も暮れてきたので帰ろうとしたら、突然ハルトマンが走り出した。 迷わず追いかけたが、少しづつ離されてしまう。 828 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18 42 16.90 ID 9uBLqvU+0 俺「はぁ、はぁ、足速すぎだろ…」 最後の裏路地を曲がったのが見えて、俺もそこに飛び込んだ。 エーリカ「その子を離せ!嫌がってるじゃないか!」 そこには明らかにガラの悪そうな奴らに囲まれる1人の少女と、それに立ち向かう少女の姿があった。 なるほど、この子が連れこまれるのを見たってわけね。 チンピラA「なんだお前?喧嘩売ってんのかゴルァ!」 チンピラB「よく見りゃ可愛いじゃねえか…飛んで火に入る夏の虫ってね、ヒヒヒ」 チンピラC「後ろの男は連れか?」 エーリカ「そうだ、それよりさっさとその子を離せ!さもないと…」 チンピラC「おいお前ら出て来い!」ゾロゾロ チンピラD「さもないと…なんだって?」 おいおい俺は腕っ節は強くないぞ… 5.6.7…11人か。これはまずい、退路は…ちっ、回り込まれてるか。 杖持ってきたらよかったなぁ…ま、今更後悔しても仕方がない。 チンピラC「男の方からやっちまえ!女は傷をつけるなよ!」 チンピラE「覚悟してもらおうか…おりゃああああああああ」 エーリカ「危ない俺!!」 829 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18 47 07.27 ID 9uBLqvU+0 チンピラC「男の方からやっちまえ!女は傷をつけるなよ!」 チンピラE「覚悟してもらおうか…おりゃああああああああ」 エーリカ「危ない俺!!」 手に持った鉄パイプで殴りかかってきたチンピラ。 避ける暇もないので、強化で戦うことにした。 フィジカルブースト 俺「――身体強化。ハッ!」ドカッ 腕で受け止めた俺は、すかさず目の前の敵に拳を打ち込む。 チンピラC「油断するな!複数でかかれ!残った奴らは女を捕らえろ!」 チンピラFG「大丈夫、抵抗しなければ危害は加えないさ…あの子共々可愛がってやるよ」 エーリカ「いや!くるなー!」 チンピラAB「お前はしねええええええええええ」 くそっ、こいつらまで相手にしていたらハルトマンが! 何かこんな時に役立つ魔法は…考えろ、考えるんだ俺! そうだ…成功する確率は低いが、あれなら一瞬の隙をつけば逃げられるはず! ブラインド 俺「――暗闇」 830 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 18 52 07.73 ID 9uBLqvU+0 これは短い時間だが相手の視界を奪うことができる。 その隙に、転移するしかない! 俺はハルトマンの手を取り走る。 チンピラH「何しやがった!ちくしょう目が見えねえ!!」 闇雲に暴れるチンピラを掻い潜る。 そして、少女を抑えていたチンピラCに全力でタックルをかます。 チンピラC「おいお前らうろたえるn…グハッ」ドサッ 俺「あの子の手を!」 そう叫ぶと、ハルトマンが差し出した手に少女はしっかりと手を繋いだ。 テレポート 俺「転移魔法!」シュン その場には、視力が回復したチンピラだけが取り残された… ――――――――――――――――――――― そして、転移した先は大通りだった。 俺「ふぅ…なんとかなったな」 少女「あの、ありがとうございました!あれ?ここは…大通り?さっきまで裏路地に…」 832 :魔法使い[さるってた][]:2010/10/28(木) 19 02 55.41 ID 9uBLqvU+0 チューニング 俺「細かいことは気にしちゃだめだよ。――記憶調整」 少女「」 少女「道案内して頂いてありがとうございました!それではまたどこかで」 エーリカ「何したの?」 俺「ちょこっと記憶をいじっただけさ」 今回襲われて助けたことを忘れさせて、道案内をした。という風に書き換えた。 この世界にこういう魔法が存在しない以上、噂にでもなったら大変だ。 エーリカ「折角助けたのにもったいないなー」 俺「何を言ってるんだ、魔法がバレたら大変だろ?」 エーリカ「じゃああんなしょうもないイタズラに使うなー!!」 俺「ごめんごめん、悪かったって」 エーリカ「あれ?その腕…怪我してるじゃん!」 今気付いたが、どうやら鉄パイプを受け止めた時少し切ったらしい。 軟弱だな俺の体よ… 833 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 19 07 39.65 ID 9uBLqvU+0 エーリカ「早く帰って手当てしないと」 俺「これぐらい大丈夫だよ、痛くもないし…」 エーリカ「だーめ!バイキンとか入ったら大変なんだからね!」 ――――――――――――――――――――― そしてハルトマンに強引に連れて帰られ、手当てされた。 テキパキと消毒し、包帯を巻く姿は宛ら本職の医師のようだった。 俺「おー、手際がいいなー。よく怪我とかしてたのか?」 エーリカ「失礼しちゃうね…わたしは医者になりたいんだ、この戦争が終わったら。」 俺「そうか…終わるといいな。いや、終わらせないとな」 エーリカ「はい、手当て終了!」 俺「ありがとう」 エーリカ「どういたしまして!それじゃ…」 俺「ちょっと待て!俺の財布を空っぽにしといて、はいさようならか!」 エーリカ「覚えてたか…手当てしてあげたでしょー?」 俺「それとこれとは話が別だ」 834 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 19 12 36.47 ID 9uBLqvU+0 エーリカ「しょうがないなぁ…」チュッ !? なんだ?今…キスされたのか…? 「請求書があるから、半額でも後日返してもらうぞ!」とか言うつもりだった俺は、呆然とした。 そして、走り去るハルトマンが振り返りながらこう言った。 エーリカ「今日の俺、少しだけかっこよかったよー!じゃあねー」タッタッタッ 俺は、しばらくその場を動くことができなかった。 こうして、俺の慌しい1日が終わった。 のちに、ハルトマンと2人で街に行って何してたの?楽しかった? と、しつこくからかわれたのは、言うまでもない。 次回予告 ハルトマンに振り回され、最後にはキスされた俺。 あれは一体なんだったのか?ただの好意か?俺の中で疑問が渦巻く。 そんな時、ストライクウィッチーズにある通達があった。 「これはマズくなってきたわね…」 次回、第5話「魔女達の危機」 魔法と魔法が交わる時、世界は変わり始める――― 835 :魔法使い[]:2010/10/28(木) 19 14 28.61 ID 9uBLqvU+0 今回の投下はここまで。 便宜上第~話にしてるけど、多分12話まではならないと思う。 それでは 魔法使い第五話
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ゲルト「水だ!水を持ってこい!」 俺「そうか!」 俺「水よ!」 ジャバ シュゥゥゥ 俺「消えた!俺のお手柄だね!」 ゲルト「貴様!」 ゲルト「私達のズボンをこんなにしおって!」 ゲルト「何が手柄だ!元はと言えばお前が火をつけたんだろう!」 俺「ひぃ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ミーナ「あなた何でもできるんじゃなかったの?」 ミーナ「失敗しかしていないじゃない」 俺「ごめんなさい…」 ミーナ「私のズボンこんなにしてくれちゃってまったく…」 ミーナ「もうここにはもう置いて置けないわ」 俺「そんなぁ」 ウーーー 俺「うわ、びっくりした!なんだ?」 坂本「ミーナネウロイだ!」 ミーナ「ええ!今行くわ!」 俺「汚名挽回のチャンス来た!」 ミーナ「これ以上汚名を増やしてもらうのは困るんだけど…」 俺「早く行こう!」 ミーナ「あ!ちょっと!」 ミーナ「……」 ミーナ「不安だわ…」 949 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 12 22 37.61 ID R2qcJnk3O たしかに汚名は返上するものだなw 950 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 12 25 06.54 ID BulBQC5gO 坂本「お前も出るのか」 俺「汚名を挽回しに行くんだ!」 坂本「そ、そうか…ほどほどにな…」 ミーナ「ストライクウィッチーズ発進!」 『了解!』 俺「おお!格好いい!」 俺「じゃあ俺も!」 俺「風よ!」 ブワッ エイラ「ナンでストライカー無しで浮けるんダ?」 俺「俺、いきまーす!」 ヒューン ゲルト「あれか!」 坂本「コアはあの」 俺「俺頑張っちゃうよー!」 ヒューン 坂本「おいまて!勝手な行動は」 俺「土の精霊よ!俺に力を!」 身体能力UP!↑ティウン♪ 俺「チェストー!」 ドガーン ペリーヌ「素手でネウロイの装甲を砕きましたわ!」 坂本「信じられん…」 俺「風と水の合体魔法!」 俺「ストーム!」 ギュルルルルル ペリーヌ「今度は海から竜巻が!」 エイラ「ネウロイを飲みこんだゾ!」 パリィン 俺「倒したよー!」 ヒューン 俺「どうどう?俺凄い?」 俺「汚名挽回できた?」 坂本「ああ、できたぞ」 坂本「単独行動、命令無視」 坂本「ネウロイも倒したのにな」 坂本「汚名挽回のついでに名誉返上も出来てよかったな」 ミーナ「帰ったら私の部屋に来なさい。ご褒美をあげるわ」 俺「おお!やったー!」 ―ミーナの部屋― 俺「ご褒美は!?」 俺「食べ物か!」 俺「まさかキス!?」 俺「お、俺心の準備が///」 ミーナ「いいえ。もっと良いものよ」 俺「もっといいもの!?///」 ミーナ「そうよ。欲しいでしょぉ?」 俺「は、はは、はい!///」 ミーナ「あら、そんなに欲しがってくれるなんてよかったわ」 ドサッ 俺「なに?この紙の山」 ミーナ「ご褒美よ?」 ミーナ「これ全部に反省文を書いてもらいます」 俺「え、やだ」 俺「キスがいい」 俺「俺頑張ったじゃん」 ミーナ「あなた何をしたかまだわかってないの!」 ミーナ「あなたは何もいいことしてないの!」 俺「ネウロイ倒した」 ミーナ「ええそうね。でも命令違反をしたでしょう?」 ミーナ「プラマイゼロよ」 ミーナ「その残念な頭でも意味分かるかしら?」 ミーナ「本当なら追い出すところだけどあなたの強さに免じて反省文だけにしてあげたのよ?」 俺「えー無理無理、こんなに書けない」 俺「それに何を書いたらいいんだ?」 俺「それに俺軍人じゃないよ」 ミーナ「書くの?書かないの?」 ミーナ「書かないのならここに置いとけないわね」 俺「究極の2択じゃねーか」 俺「う~ん…」 俺「そうだ!取り引きをしよう!」 俺「俺若返りの魔法薬が作れるだ!」 ミーナ(若返り!?) 俺「それ上げるから反省文書かなくていい?」 ミーナ「規律が…いや若返り…規律…若返り…」 俺「綺麗になる薬もおまけするからさ!」 ミーナ「のったわ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 坂本「厳重注意だけですむなんてな」 ゲルト「しかしあの強さだ…」 ゲルト「戦力になると考えたんだろう」 エーリカ「で、俺はどこにいるの?」 坂本「部屋に閉じ籠ったきりでてこない」 ゲルト「それなりに反省しているのだろう」 エーリカ「ちょっと見に行って見ようよ」 ―俺の部屋― 俺「結構得意なんだよね薬の調合」 ぐつぐつ ぐつぐつ 俺「ついでに惚れ薬も作ってみよっと」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー エーリカ「俺ー入るよー」 ガチャ 俺「今はだめー!」 ググッ エーリカ「いいじゃんいれてよー」 ギリギリ ゲルト「変われハルトマン」 ドン 俺「うわっ」 ドンガラガッシャーン エーリカ「ちょっと大丈夫?!」 俺「いてて」 ゲルト「すまん…」 俺「ああー!薬がー!」 俺「みんな息止めてー」 俺「吸っちゃだめー!」 エーリカ「…なんだか身体があつく///」ハァハァ ゲルト「ボーッとして変な気持ちに…///」 俺「なんかやばい!全部混ざって変なことに!」 エーリカ「…ねえ俺…はぁはぁ///」 ゲルト「はぁ…はぁ///」 俺(どうしよう!) 俺「とりあえず逃げるか」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー エイラ「サーニャ///いいダロ///」 サーニャ「今日だけよエイラ///はぁ…はぁ…///」 俺「ここもだめか!次!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 芳佳「うへへ…リーネちゃん///」 リーネ「あっ///芳佳ちゃん///」 俺「ここもか!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ペリーヌ「少佐ぁ///」 坂本「ペリーヌ///」 俺「うわぁ…」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ルッキ「シャーリー柔らか~い///」 シャーリー「あっ///」 俺「oh...」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 俺「やっべえよ、なんか大変なことになっちゃったよ…」 俺「また怒られるよどうしよう…」 俺「なんの薬かさえわからないからなぁ」 俺「解毒薬作れないんだよなぁ…」 俺「はぁ~」 ミーナ「あら、こんな所にいたの」 俺「やばっ!見つかった!」 ミーナ「私の部屋に来なさい」 俺「は、はい…」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ―ミーナの部屋― ミーナ「ねぇ…身体がウズウズするの…」 ミーナ「はぁ…はぁ…///」 ミーナ「ねぇ…いいでさしょ…///はぁはぁ///」 俺「ちょ!鬼ババア!抱きつくな!」 俺「ちょっとー!」 987 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 15 50 13.65 ID rY7SiJ1e0 ほうほう 988 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 15 52 11.98 ID BulBQC5gO ミーナ「そんなに怯えなくてもいいのよ~///」ハァハァ ミーナ「ほらぁ~すぐよくなるから」 ミーナ「ね?どぉお?」 俺「」 ミーナ「うふふ…可愛いわね」 ミーナ「もっと可愛いがってあ・げ・る」 俺「」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 989 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 15 53 23.54 ID L4AUUCYdO ほほう 990 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 15 59 59.62 ID BulBQC5gO 師匠「まったくけしからんな」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 俺「んん…っ?」 ゲルト「目が覚めたのか」 俺「あれ?みんないる」 俺「どおしたの?」 ミーナ「なんてことをしてくれたの」 俺「ええっ!?」 ミーナ「あなたにはここをでていってもらいます!」 俺「」 坂本「短い付き合いだったな」 俺「そんなぁ…」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 魔法使いの弟子3へ続く
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記憶の無い俺10 俺「ストライクウィッチーズだ!」 891-916 891 :記憶の無い俺[]:2010/10/17(日) 20 57 33.92 ID eI4DlRsMO エピローグ ザザーン……ザザーン…… バルクホルン「……」 ミーナ「トゥルーデ、またここにいたのね」 バルクホルン「ああ」 ミーナ「……」 バルクホルン「あいつが守った空と、あいつが眠る海だ……」 バルクホルン「ここにいると、私の戦う意味を再確認できる」 ミーナ「そう……もう生き急いだりしないでね」 バルクホルン「心配するな、あいつはそんな事を望んでいないことくらいわかる」 892 :記憶の無い俺[]:2010/10/17(日) 21 01 45.00 ID eI4DlRsMO ミーナ「無理してない?」 バルクホルン「大丈夫だ、あいつは私の笑顔を好きだと言ってくれた……いつまでも暗い顔なんてしていられないさ」 ミーナ(それが無理してるっていうのよ……) ミーナ(表面上は取り繕っているけど、今のトゥルーデは張り詰めたガラスみたい) バルクホルン「……」 ミーナ(気持ちが切れたときが心配だわ……) エーリカ「おーい!二人ともー!もう時間だよー!」 ミーナ「行きましょう、今日はクリスさんの退院準備をしないと」 バルクホルン「そうだな、クリスを待たせるわけにもいかん」 893 :記憶の無い俺[]:2010/10/17(日) 21 05 23.38 ID eI4DlRsMO ――――ロンドン クリス「お姉ちゃん!」 バルクホルン「やあクリス、久しぶり」 クリス「久しぶりって先週会ったばかりだよ」 バルクホルン「ああ、まだそれしか経っていなかったか」 クリス「もう、しっかりしてよね」 バルクホルン「ははは、悪い悪い」 クリス「ただでさえアレなのにこれ以上心配させないでよ、もう」 バルクホルン「アレとはなんだ、アレとは」ペシッ クリス「えへへ、でもやっぱアレだよ、まだちょっと暗いよ」 バルクホルン「ん?そんなことないぞ」 895 :記憶の無い俺[]:2010/10/17(日) 21 10 58.20 ID eI4DlRsMO クリス「でもお姉ちゃん、まだ引きずってるんでしょ」 バルクホルン「」ピクッ クリス「俺さんって人のこと」 バルクホルン「……そうだな、何をしていてもまだ俺の顔が浮かんでくる」 バルクホルン「私はこんなに弱い人間だったのか……たまに自己嫌悪になるよ」 クリス「そうじゃないよ、好きだったんでしょ?その人のこと」 バルクホルン「」コクン クリス「だったらさ、いいじゃん、強い弱い関係ないよ」 クリス「思い出にすがってもいいと思うよ、それが支えになるなら」 バルクホルン「……」 896 :記憶の無い俺[]:2010/10/17(日) 21 12 57.65 ID eI4DlRsMO クリス「お姉ちゃんはいつも自分の気持ち押し殺して無茶ばっかするんだから、少しは甘くなりなよ」 クリス「どうせまた落ち込んでてご飯も食べてないんでしょ?」 バルクホルン「」コクン クリス「もー、体壊すよ!」 カチャカチャ クリス「はい、私のご飯分けてあげるから、食べる!」 バルクホルン「はは、まさかクリスにこんな風に言われる日が来るとはな」 クリス「それだけお姉ちゃんが痛々しいんだよ、はい、あーん」 バルクホルン「あーん」パク クリス「そうそう、そういえばこの間すごい事があったんだよ」 897 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/17(日) 21 15 54.78 ID jw/P9rg90 うわぁああああああああああああああああああああああああああああん 898 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/17(日) 21 18 22.02 ID m1CSiEru0 あ、生存フラグが立った気がする 899 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/17(日) 21 19 50.88 ID 3rOlTe4Q0 エピローグに入った時点で(ry 900 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/17(日) 21 21 49.06 ID rsjDGlQlO も~う もどれ~な~い 901 :記憶の無い俺[]:2010/10/17(日) 21 26 32.39 ID eI4DlRsMO クリス「一ヵ月くらい前かな?夜中に私の部屋におと」 ガタン! バルクホルン「……」 クリス「どうしたのお姉ちゃん?」 バルクホルン「クリス、すまん」 ガチャッ パクパク クリス「そんなにお腹すいてたの?」 バルクホルン「……」 カチャン……カランカラン… クリス「ああもう、スプーン落とさないでよ」 902 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/17(日) 21 28 08.59 ID psxuSmGBO 味か… 903 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/17(日) 21 30 08.80 ID m1CSiEru0 コングラッチュレーション…! 生存おめでとう…! 904 :記憶の無い俺[]:2010/10/17(日) 21 31 51.76 ID eI4DlRsMO ダッ クリス「あっ、お姉ちゃん!」 バタン! ダダダダダダ 「廊下は走らないで下さーい!」 ダダダダダダ 「あぶねっ、前見ろばかやろー!」 ダダダダダダ 「ああ~若いのは元気だねぇ」 ダダダダダダ バターン! 905 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/17(日) 21 32 25.56 ID jw/P9rg90 wktk 906 :記憶の無い俺[]:2010/10/17(日) 21 36 08.58 ID eI4DlRsMO ザワザワ ザワザワ バルクホルン「はあっ、はあっ、はあっ……」 ナンダナンダ ダレダ? バルクホルン「はあっ、はあっ、ゴク、はあっ」 ツカツカ ?「ちょっと軍人さん、ここは関係者以外立入禁止ですよ!」 バルクホルン「!!」バッ 907 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/17(日) 21 39 10.87 ID l6AZ2Uxw0 駄目だ……まだ笑うな…… 908 :記憶の無い俺[]:2010/10/17(日) 21 39 50.55 ID eI4DlRsMO 男「ここ、見てくださいホラ」トントン ―給仕室― ※関係者以外立ち入りを禁ず バルクホルン(……違った……気のせい、か……) 男「聞いてるんですか?」 バルクホルン「はい、申し訳ありませんでした……」 男「まったく、どこと間違えたんだがしりませんがだめでしょう勝手に入ってきちゃ」 バルクホルン「はい、すぐに……」トボトボ ?「何の騒ぎですか?」 男「あ、副料理長代理補佐見習い」 バルクホルン「!」 ?「その呼び方止めてくださいって言ってるじゃないですか……」 男「だってそうじゃないですか」 ?「むー……そ、それより!そこの軍人さん!」 バルクホルン「……」 ?「さっき男さんにも言われたかもしれませんけど、ここは立ち入り禁止なんですよ!」 バルクホルン「……」フルフル ?「ちょっと、こっちを向いてください」 バルクホルン「」クルッ ?「いいですか、ドアに立ち入り禁止と書いてあるにも関わらず入ってこられちゃったら注意書きの意味がないじゃないですか」プンプン バルクホルン「……」ウルッ ?「それにその格好、雑菌が入ったらどうするんですか、ここは入院患者さんの為のご飯を作ってるんですよ」プンプン ?「聞いてるんですか?大尉」 909 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/17(日) 21 40 19.93 ID EqsbYHca0 ドン! 910 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/17(日) 21 40 57.46 ID jw/P9rg90 大尉? 911 :記憶の無い俺[]:2010/10/17(日) 21 41 54.47 ID eI4DlRsMO バルクホルン「うっ…うぅぅ……」ボロボロ 「あー、泣かしたー!」 ?「う、うるさい!静かにしてください!!」 ?「そ、そんなにきつい言い方をしたつもりはないんですが……」 ?「あー、その、なんだ、とりあえず落ち着いて、落ち着いて下さい」 バルクホルン「」グスグス ?(何だろう……何だかわからないけどこの人の涙を見ていると胸がひどく締め付けられる) バルクホルン「」ゴシゴシ ?「と、とにかくいいですか?『食』という字は『人』に『良』くすると書い……むぐっ」 オオー ヒューヒュー 「副料理長代理補佐見習いやるぅー!」 「どこでそんな美少女ひっかけたんですかー!」 ?「ぷはっ、なな、なにをするんですか大尉!」 ?「あれ……大尉?」 バルクホルン「」ボロボロ ?「おかしいな、初対面の筈なのに何で」 バルクホルン「」ギュー ?「あ、俺実は記憶が曖昧で……もしかしたら前に……」 バルクホルン「」ギュー ?「あいたた、ちょっと、そんなに強く抱きしめないで」 912 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/17(日) 21 41 56.12 ID 3rOlTe4Q0 コングラッチュレーション‥‥! 913 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/17(日) 21 42 06.88 ID TQkIsZjiP そういえば体で覚えてることは忘れにくいんだっけ おっと壁、壁 916 :記憶の無い俺[]:2010/10/17(日) 21 44 03.12 ID eI4DlRsMO バルクホルン「ずっと、もう……離さないって……一緒に……」ボロボロ ?「え、ええっと……」 バルクホルン「うそつき……最低……大嫌いだ……」ボロボロ ?「と、とりあえず落ち着いて、名前だ、名前からお話しましょう」 バルクホルン「」コクン 俺「ゴホン、俺は、俺っていいます この病院の中で倒れてる所を拾って貰ってここにいます」 俺「貴女は?」 バルクホルン「私は!私の名前は……!」 おしまい ED ※曲あててくれた人ありがとうここで使っちゃいました
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734 :前1[どうしてこうなった]:2010/10/03(日) 01 01 11.15 ID A2/uLlatO 俺はいつしかクラスメイト2の家に通うようになっていた。そんなある日… ク2「もう…こんな関係やめよう」 俺「えっ」 ク2「俺が好きだ!愛してる!」ガバッ そう言うとクラスメイト2は俺を押し倒した。そして 俺「ちょ」 ク2「もう我慢できない」 2人の唇が重なりあう―― 735 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/03(日) 01 03 43.70 ID jWNHMTKq0 きゃああああああ 736 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/03(日) 01 04 16.46 ID 3Yk6cAj7P えええええ 737 :喉 ◆NODO.2x7/2 []:2010/10/03(日) 01 05 45.94 ID NEw+Uw5M0 BE 578286533-2BP(2272) sssp //img.2ch.net/ico/jisakujien_3.gif まだだ!まだ終わらんよ!! 738 :前1[]:2010/10/03(日) 01 06 34.61 ID A2/uLlatO ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ぐふ、ぐふふ」 「どうしたのトゥルーデ」 ゲルト「ハルトマン起きたのか」 ゲルト「ついに同人誌が書き上がったんだ。みるか?」 エーリカ「いい。おやすみー」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 友「隣から変な声が聞こえないか?」 俺「気のせいじゃない?」 友「そうだな。明日も学校だし寝るか」カチン 俺「おやすみ」 おしまい 739 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/03(日) 01 08 40.34 ID jWNHMTKq0 大儀であった 742 :前1[]:2010/10/03(日) 01 12 29.42 ID A2/uLlatO うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ 743 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/03(日) 01 12 39.19 ID Yh2iYTMF0 うわああああああああ 感想などどうぞ 何回か読んで思ったんだが感想をと言われても何も出てこんぞ (2011-09-10 22 13 38) (開いた口が塞がらない音) (2011-09-10 23 05 40) もっとイチャイチャしなきゃ駄目です!! (2012-05-09 23 07 46) いろいろな意味でやばいなこれ (2012-06-29 22 18 49) ギャルリーネ&芳佳マジワロス( ^∀^) (2013-05-26 21 17 19) コメント
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流星Ⅲ 4 俺「ストライクウィッチーズですの」 800- 作者 ID L5Qu8kyt0 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 242 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 16 01.50 ID HZesRqgo0 避難所 214から ……… …… … 基地へ戻り、上へ報告をした後、俺達は軽いパーティを開いた。 作戦完了、及びビューリングの生還記念だ。 たまにはこうしたどんちゃん騒ぎもいいかもしれない。 まあ、前回のような晒され物にされるのはゴメンだが。 ビューリング「よう」 変な歌を歌い始めているキャサリン達の輪から外れ、俺は部屋へ戻っていた。 数分後、一人でいるところにビューリングが来た。 俺「どうした」 その顔は酒に酔っているのかほんのりと赤い。そんな強い酒あったのか? なら俺も飲んでみたかったが。 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/05(日) 21 19 56.75 ID lYIX9XI4O 壁~ 244 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 20 15.10 ID HZesRqgo0 ビューリング「お前と話がしたくなってな」 俺「嬉しいこと言ってくれるねぇ」 ビューリング「‥‥最近話してなかったからな」 俺「なんだ? 寂しくなったのか?」 ニヤニヤしながらからかった筈だったのだが、彼女は何も反論してこなかった。 俺「‥‥なんだよ、いつもみたいにカウンター入れてこいよ」 調子が狂う。彼女は俺のとなりのベッドに腰掛けた。 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 23 16.04 ID dTr2NlAj0 ベッドだと・・・ 247 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 25 05.51 ID HZesRqgo0 俺「改めて、よく帰って来れたな」 沈黙が怖くなって、俺は何か話題を振った。 ビューリング「ああ、自分でも驚きだ」 俺「どうやったんだ?」 ビューリング「どうと言っても、ゲリラ戦というか」 俺「ふーん‥‥俺にはできそうもないな」 ビューリング「お前は銃も使えなそうだからな」 俺「なにいってんだ。これでも少尉だぞ? 銃ぐらい扱える。」 ビューリング「ハハ、そうだったな」 俺「ストライカーの知識だって、キャサリンやハルカには負けない自信はあるぞ」 ビューリング「優秀なことだ」 248 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 30 18.56 ID HZesRqgo0 俺「そういえばお前ストライカーはどうするんだ?」 ビューリング「近日補給が来ると言ったろう。その時に新しいストライカーが来る。 それまでは予備のストライカーで何とかするしか無いが」 俺「予備はあるんだな」 他愛も無い話が続く。 こうして彼女と会話をしているだけで、なんだか心地が良い。 ‥‥不思議な気分だ。 ビューリング「それにしても、ククッ」 俺「なんだ?」 ビューリング「お前のあの魔法を思い出してしまってな」 あの魔法とは女装魔法のことであろう。 俺「笑いたきゃ好きに笑え」 俺はもうすでに諦めていた。 彼女に弱みを握られたらこの先ずっと言われるであろう事は百も承知だ。 ビューリング「皮肉なものだな。一番恥ずかしい魔法が一番強くなるとは」 俺「まぁ、姉さんが喜んでくれていたからいいけどさ」 なんだか気分がいい。俺はそのまま姉さんの話を続けた。 250 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 35 54.47 ID HZesRqgo0 俺「俺の姉さんはウィッチだったんだ。っていっても俺みたいなへんちくりんなウィッチじゃないぞ?」 ビューリングは鼻で笑う。 俺「お前らと同じような普通のウィッチだった。‥‥優秀なウィッチだったらしくてな」 ビューリング「私よりもか」 俺「そうかもな」 ビューリング「ぜひお手合わせ願いたいね」 俺「おまえ、そんなに好戦的だったか?」 思わず失笑してしまった。 ビューリング「おまえは、まだまだ私のことを分かっていないようだな」 呆れたように笑うと彼女も釣られて笑う。 俺「残念だけど、もういないからな」 彼女の顔から笑いが消える。 ビューリング「‥‥そうだったな。すまない」 得てしてこういう話題を出すと、空気が重くなる。 まあ、逆の立場だったら俺も同じような反応を返すだろうが。 251 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 40 16.88 ID HZesRqgo0 俺「‥‥最後まで姉さんは姉さんらしかったって聞いたよ。 ‥‥姉さんにはライバルがいたらしくてな。いつでもそいつと争っていたらしい。死ぬ寸前までな」 ビューリングの表情がまた変わる。 その顔は、笑顔でも同情でもない、なにかに引っかかった顔だった。 俺「なんでもネウロイの襲撃の際、どっちがスコアを稼げるか勝負したんだってさ。全く馬鹿だよな。」 ビューリング「‥‥」 俺「それで、そのライバルって奴が項を焦って突撃して‥‥」 ビューリング「‥‥そいつをかばって死んだのか」 俺は無言でうなづいた。 255 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 45 08.34 ID HZesRqgo0 ビューリング「それは‥‥半年前のオストマルクの出来事か」 驚いた。時期と場所まで特定するとは。 俺「あ、ああ、そうだ。なんだ知ってるのか」 ビューリング「‥‥ああ、よく知っている」 彼女の表情は暗くなっていた。その目からは光が消えている。 ビューリング「そのバカも、よーくな」 まさか。 俺は、その表情からすべてを察した。 頭の中のピースがカチリとハマる。するとそのパズルは激しい炎となった。黒く、熱く、すべてを焦がす憎しみの炎へと。 256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 47 04.84 ID S2qmBpoa0 なん…だと…!? 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 47 32.11 ID Vye/JumV0 oh... 支援 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 48 25.59 ID eS4Bi+dZ0 なんてこったい… 259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 48 46.21 ID tfb0KisoO うわぁい… 支援 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 50 03.34 ID gwgbXeGWP 繋がったぬ 261 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 50 14.90 ID HZesRqgo0 俺「おまえ‥‥」 ビューリングは何も答えない。 俺「おまえが‥‥おまえが殺したんだな‥‥」 無意識のうちに腕が伸び、掴みかかっていた。 ビューリングは何も言わずうつむいたままだ。 俺「何とか言ったらどうなんだ」 ビューリング「‥‥‥‥そうだ。オストマルクで、私をかばって死んだ」 その瞬間、俺の中の何かが切れた。 目を大きく見開き、息を大きく吸い込む。 俺「お前が!!」 ビューリング「‥‥」 俺「お前が姉さんを‥‥!」 ビューリング「‥‥ああ」 俺「返せよ! 俺の姉さんを返せよ!! 返せ!!!」 何度も悔んだ。あのとき姉さんを送りださなければ。姉さんにウィッチの特性がなければ。 姉さんがオストマルクに行かなければ。姉さんがかばったウィッチがもっと優秀だったら。 263 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 21 55 08.09 ID HZesRqgo0 そのウィッチがまさかこのウィッチなんて。 俺「‥‥しろよ」 ビューリング「‥‥え?」 よりによって、俺が愛してしまった二人目のウィッチなんて。 俺「否定してくれよ‥‥」 いつの間にか泣いていた。 俺「なんで‥‥なんでおまえなんだよ‥‥嘘だって、冗談だって‥‥」 俺はつかんでいた手を離した。 俺「‥‥決闘だ」 ビューリング「‥‥」 俺「エリザベス・F・ビューリング。オマエに決闘を申し込む」 涙は止まっていた。 俺「お前に拒否権はない。拒否すれば、俺はお前を殺す。どんな手を使っても」 ビューリング「‥‥わかった」 彼女の目は驚くほど冷静で、はじめて会った時と同じ、キツネの目をしていた。 265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 00 14.72 ID mUvdg/U9O oh・・・ 支援 266 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 05 12.48 ID HZesRqgo0 ……… …… … 深夜、俺達は夜間哨戒をしたいと申し出て、基地から数km離れた場所にいた。 ビューリングの予備ストライカーの試しにもなると、すんなり出てくることができた。 厚い雲から覗く月が見える。 ビューリングは持っていた銃を地面において上がってきた。 俺「勝負は公平にナイフ同士でやる」 ビューリング「お前がそれでいいなら、わたしは構わない」 両者とも先程までの表情は消えていた。 俺は呪文を唱え氷のナイフを作った。 右手に刃渡りが彼女のナイフと同じぐらいの青が生まれる。 267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 07 15.73 ID eS4Bi+dZ0 なんて腹の据わったビューリングさんなんだ… 支援 271 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 10 06.00 ID HZesRqgo0 続いて俺は彼女に触れ、呪文を唱える。 すると、彼女の体を緑色の光が包んだ。 ビューリング「なにをした?」 俺「防刃バリアを張った。勢い余って殺してしまうかもしれないからな」 ビューリング「殺してもいいんだぞ」 彼女は笑う。その仮面だけ。 俺「‥‥嫌だね。お前のような優秀なウィッチは殺したくない。――お前と違ってな」 自分でも驚くほど冷静で、重たい声が出た。 ビューリング「‥‥そうか」 273 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 15 32.01 ID HZesRqgo0 準備が整い、距離を取る。 俺「ルールは無しだ。致命傷になる箇所への一撃を加えた方の勝ち。構わないな」 彼女はコクリと頷く。そして沈黙。 ‥‥どうしてこんなことになってしまったんだろう。 心の中に渦巻く複雑な感情を振り払うが如く、俺は彼女へ向かって突進した。 上から振りかぶり彼女の体へ振り下ろす。 もちろんそのまま切り裂けるわけはなく、ナイフとナイフがぶつかり合う。 彼女の瞳が俺の瞳に映る。その表情は読み取れなかった。 押し返され、俺は体勢を崩す。その隙を見逃さず彼女のナイフが俺を襲う。 思い切り体を捻り、箒の穂先を彼女の目線上に持ってくる。 その穂先をナイフで振り払うビューリング。 切られた穂先がハラハラと散り、その間から彼女の顔へ向けてナイフを突き出す。 体をのけぞらせ、その突きを回避した彼女は一旦離れる。 その間に俺も体勢を立て直した。 274 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 20 18.79 ID HZesRqgo0 俺達の間に流れる沈黙。 その均衡を破ったのはビューリングだった。 先程の俺と同じようにまっすぐ突っ込んでくる。 それを受けても先ほどと同じようになるだろう。 俺は急上昇する。ビューリングもそれを追いかけるように上昇してくる。 だんだんと向きを水平に戻す。彼女は後ろから追いかけてきている。 俺は一気に推進力を殺し、急旋回した。 ビューリング「これは‥‥!」 『ツバメ返し』 智子の必殺技だ。 とはいっても、"もどき"ではあるが。 先程まで俺がいた位置にビューリングが飛び込んでくる。 俺には、月明かりに照らされ美しく輝く銀髪が覆う脳天がよく見えた。 俺はそこへ向けてナイフを振り下ろす。 ‥‥一瞬躊躇してしまったのだろうか。 彼女もまた勢いを殺し、体をひねり、降りてきたナイフを受けた。 ものすごい力と力のぶつかり合いだったのだろう。 金属音が鳴り響き、両者の手からナイフが弾かれ落ちていった。 それを見て、ほぼ同時に急降下し始める。 276 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 25 21.21 ID HZesRqgo0 ナイフは二本揃って降下していく。 俺達はそのナイフと同じように揃って降下していった。 俺「さすがに一筋縄じゃいかないようだな」 ビューリング「心外だな。ナイフならお前の数十倍は扱っている。」 俺「そうだな」 ビューリング「‥‥まだやるのか」 俺「なにをいまさら」 ビューリング「なら‥‥せいぜい楽しませろ!」 両者は同時に手を伸ばし、俺は彼女のグルカナイフを、彼女は俺の氷のナイフをつかんだ。 すぐさま体を回転させ、相手へ向けて振るう。 また先程のような金属音が鳴り響いた。 281 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 31 10.14 ID HZesRqgo0 上から下へ、右から左へ、ナイフを振るう。 それに対応するようにナイフを振るわれる。 何度も何度も。そのたびにいろいろな音程の金属音が響く。 何度目かのつばぜり合い。 俺「そろそろ、食らってくれてもいいんじゃないか‥‥!」 ビューリング「おまえこそ‥‥!」 俺「それじゃあ復讐にならない‥‥だろ!」 ビューリング「そうかい!」 俺達は、楽しんでいた。この殺し合いを。 俺をがむしゃらに突っぱねると、休む間もなく襲い来るビューリング。 体勢が整わないうちに怒涛の攻めを受け、俺は防戦一方にならざるを得なかった。 282 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 35 18.74 ID HZesRqgo0 何とかしなくては‥‥ ナイフの連撃を捌きながら思考を巡らせる。 なんとか後ろへ下がるために速度を上げ、距離を離す事に成功する。 ここでわざと全速力を出さなかった。 すぐさまビューリングが迫る。 彼女は腕を交差させナイフを持つ手を逆側に振りかぶる。 その手がこちら向けて動いた瞬間、俺は足の固定魔方陣を解除し、飛び上がった。 彼女の蒼い凶刃が空を切った。 大きく振りかぶり、自分の体ごと回転させ、ナイフを隙だらけの彼女へ向ける。 彼女は再び腕を交差させるように、降りてきた刃の腹に自分のナイフを突き立てた。 大きく弾かれる俺。このままだとまた攻守が逆転してしまう。 足元の魔方陣を復活させ、箒を吸い寄せた。 そのまま足を思い切り持ち上げる。すると穂先が彼女を叩いた。 ビューリング「くっ‥‥」 穂先なので痛いというよりはウザったいという感情だっただろうか。 錐揉み状に落下していきながら俺はそんなことを思った。 と、その時大音量の鳴き声が耳を襲った。 284 名前:流星 誤字ェ…[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 40 18.70 ID HZesRqgo0 俺「この声、ネウロイか!」 くそ、まだ決着は付いていないのに。 空気が読めないネウロイだ。 声のした方を見るとディオミディアよりさらに大きいネウロイが浮かんでいた。 翼にプロペラのようなものが4つも付いている。 ビューリング「おいリュウセイ。まだやるか」 俺「馬鹿か。一時休戦だ」 ビューリング「了解だ」 ビューリングは本部へ連絡をとっている。 その間に俺はビューリングの銃を取ってきていた。 通信を終えたビューリングに俺は無言で銃を渡す。 ビューリング「10分だそうだ」 俺「了解した」 俺はそう返事するとネウロイを確認するために上空へと向かった。 ビューリングも付いてくる。 285 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 45 22.09 ID HZesRqgo0 俺「でかいな‥‥」 上から見ても化物のようなサイズだ。 ビューリング「まるで要塞だな」 スーパーフォートレス 俺「超・空の要塞‥‥か」 月明かりに照らされ黒々と光る不気味な巨体を見下ろしながら、俺は魔術書を開いた。 ビューリング「やるのか?」 俺「あの声が出た時点で奴には、俺達の存在がバレているだろ。 やらなきゃやられる。見ろ」 俺が指さした先はスーパーフォートレスの下腹部、とでもいえばいいか、そのあたりだった。 そこからは先日のディオミディア改がだしていた、超小型ラロスがわらわらと沸いていた。 287 名前:流星[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 50 05.89 ID HZesRqgo0 俺「たぶん、あいつらこっちに来るぞ。 俺はお前とは違って死ぬ気はないんでね」 ビューリング「‥‥残念だがお前の考えは間違っている」 俺「あ?」 ビューリング「私も、まだ死ぬ気はない」 俺「‥‥そうだな」 二人とも、不思議と笑みがこぼれていた。 俺「とりあえず俺も魔法力が回復しきっていない。あのでかいのに風穴をあけるのは無理だ」 ビューリング「では、あの小型を迎撃するしか無いか」 俺「10分‥‥あと9分ぐらいか、それまで耐えるぞ」 ビューリング「了解した!」 そういうとビューリングは向かってきたラロス達とは直角の方向に発進して行った。 俺は魔術書を開きながらビューリングとは、逆の方向に向かった。 290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 52 27.72 ID zZIkEJ1NO 乙 鬼畜展開かと思ったら決闘だったぜ 291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 53 28.82 ID gwgbXeGWP 乙乙 姉設定が出てきた時点でビューリングさんと絡められそうだなぁと想像してたらドンピシャでござった というか二人目って…二人目って…それじゃ一人目は… 294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 56 22.85 ID HZesRqgo0 291 姉が死んでるってことで予想は簡単だったかもねw あとヒント:シスコン 296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/05(日) 22 58 02.84 ID gwgbXeGWP やっぱりかぁぁw 243 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 09 26 45.45 ID F9YL5wso 俺「ストライクウィッチーズですの」 287から ……… …… … 智子「ったく夜空のデートを邪魔されるなんてかわいそうなお二人さんね!」 キャサリン「ネウロイさんも妬いてるねー!」 ハルカ「しかしあの二人も積極的ですね」 エルマ「ま、まだそうと決まったわけじゃ‥‥」 キャサリン「エルマ、きっといいことあるね‥‥」 エルマ「え? なんで私励まされてるんですか?」 ウルスラ「‥‥眠い」 けたたましい警報音でたたき起こされた5人はストライカーに乗って発進を持っていた。 現在滑走路では第一中隊が続々と発進している。 智子「‥‥無事でいなさいよ。二人とも」 244 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 09 30 03.15 ID F9YL5wso ……… …… … ビューリングは振り向きざまにトリガーを引く。 追ってくる蝿共があっという間に消し飛んでいく。 が、その後ろからすぐさま大群が迫っていた。 ビューリング「くっ‥‥いくらやってもキリがない」 倒せば倒すほど、要塞から新たな小ラロスが生まれている。 あの射出口さえ潰せれば‥‥だが今、無理をするわけにもいかない。 舌打ちをしながら、向かってくる蝿共へ20mmの銃弾をおみまいするのだった。 245 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 09 33 08.49 ID F9YL5wso 俺「貫く刃はその目で捕らえること叶わず。凝縮した力は全てを通り抜ける! 『グリーンアロー』!」 進行方向とは逆に手を伸ばし、その手の中から空気の矢を飛ばした。 空気の塊は集団で向かってきていた小ラロスを5、6体巻き込みながら貫いていく。 俺「くそっ‥‥全然減らないじゃねえか」 先程から目視だけで20機ほど撃破しているというのに一向に数が減った感じがしない。 幸いにも先ほどのような弱い魔法でもまとめて倒すことができるのでまだ楽だが。 光弾を避けながら、打開策を練る。 倒しても増えるなら、増えているところを潰せば良い。 要塞の射出口。あそこを破壊すれば‥‥ しかし今はまだ好機ではない。様子をみるんだ。 246 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 09 36 08.23 ID F9YL5wso ……… …… … ハルカ「あ、見えました!」 ハルカたちは遠くに踊る火の玉達を見つけた。 片方が七色なことからしてあれがいらん子の残り二人だろう。 智子「ちょっとまって、何あのでかいの」 その火の玉たちの奥にあったのは夜空ではなく、超巨大なネウロイだった。 キャサリン「で、でかすぎるねー‥‥」 エルマ「あんなの‥‥倒せるんですか?」 ウルスラ「‥‥通じるかな」 今回は大型のネウロイと聞いていたので、ウルスラはロケット砲を持ってきていた。 エルマ「あの時の小さいネウロイもいるみたいですね。リュウセイさん達はそれと交戦してるみたいです」 キャサリン「ブロッサムちゃん呼ぶねー!」 ハルカ「もう今日の昼使っちゃってましたよ」 智子「とにかく合流するわ! ウルスラ、キャサリンはビューリングの方へ、 エルマとハルカは私と一緒にリュウセイの方へ行くわよ!」 「「了解!」」 247 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 09 39 06.35 ID F9YL5wso キャサリン「ビューリングー!」 ビューリング「来たか」 多数の蝿共をケチらしながらウルスラとキャサリンがこっちへ来た。 みると、第一中隊の面子も掃射をかけているようだ。 キャサリン「デートを邪魔されちゃってドンマイねー!」 ビューリング「‥‥そう――だな」 "だったらよかった"なんて続けようとしてしまった。 今は余計なことをしている場合ではない。 ビューリング「見ろ、やつは体から無数に小型のネウロイを生む。 今から私はそこを破壊する」 キャサリン「近づけるねー?」 ビューリング「私とキャサリンでウルスラを護衛するんだ あの口の中にそのロケット弾をぶち込んでやれ」 ウルスラは作戦を理解し、コクンとうなづいた。 248 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 09 42 12.75 ID F9YL5wso 智子「リュウセイ!」 機銃の掃射によって追ってきたハエが全滅し、代わりに見慣れた面子が来た。 俺「遅かったな」 ハルカ「これでも全力で来ましたよ!」 俺「ああ、そうだな。ウルスラは?」 エルマ「ウルスラ曹長はビューリングさんの方へ行きました」 俺「そうか。ウルスラはロケット砲を持ってきているな?」 智子「ええ、持ってきているわ。でもあいつに効くかどうか‥‥」 俺「さっきお前たちが倒した小ラロスはあいつから無限に湧きでてきている。 その発射口を潰すんだ。俺がやれればよかったんだが‥‥ちょっと魔力が足りなくてな」 智子「なるほどね。じゃあ向こうと合流しましょうか」 俺「そうだな」 249 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 09 45 08.72 ID F9YL5wso ビューリング「いくぞ!」 キャサリン「おー!」 気合を入れると発射口へ向けて突撃して行った。 目の前から迫る小ラロスを撃ち落としながらどんどんと近づいていく。 智子「ちょっとちょっと先走り過ぎなんじゃないの?」 途中から他のいらん子も合流する。 ビューリング「ちょうどいいタイミングで合流できたじゃないか」 俺「よくいうよ」 ハルカ「あの時を思い出しますねこの感じ!」 智子「そうね!」 250 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 09 48 13.53 ID F9YL5wso 全員が一丸となって発射口へ近づいていく。 と、フォートレスの胴体から筒のようなものが何本もこちらへ伸びてきた。 俺「くるぞ!」 その叫びと同時に大量の光弾が俺たちを襲う。 着弾する前に全員がシールドを展開する。 ビューリング「なんとしても一撃あそこに食らわせなければ‥‥!」 大量の弾を全員のシールドで耐える。 キャサリン「き、きついねー‥‥!」 ハルカ「まだ届きませんか!?」 ウルスラ「あとすこし‥‥!」 しかし光弾はどんどんと数を増す。このままではシールドが破られるのが先だ。 251 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 09 51 28.68 ID F9YL5wso ビューリング「ちっ‥‥私が囮になる! 」 俺「おいちょっとまて!」 俺の言葉を聞く前にビューリングは飛び出して行った。 俺「あの‥‥バカ!!」 思わずビューリングの後を追う。 エルマ「リュウセイさん!」 智子「だめよ! あの二人の命がけの行動を無駄にしないで!」 光弾は数を減らし、その分がビューリングと俺の方へ向かっていった。 252 名前:流星[saga] 投稿日:2010/12/06(月) 09 54 14.30 ID F9YL5wso 大量の光弾を器用に避けるビューリング。 ビューリング「なんで付いてきた!」 俺「馬鹿か! お前ひとりでいかせられるわけ無いだろう!!」 俺もぎりぎりのところで避け続ける。 ビューリング「さっきまで私を殺そうとしていた人間のセリフとは思えないな!」 俺「自分の気持ちに嘘なんてつけるかよ!!」 一瞬の動揺。 光弾の一つがビューリングのストライカーにあたった。 その光弾は別角度から迫っていた小ラロスの放ったものだった。 ビューリング「くっ!」 ビューリングはバランスを崩した。そこへ大量の光弾が迫る。 俺「ビューリング!!!」 爆発音が空へ響いた。 流星Ⅲ 5へ続く
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俺「ストライクウィッチーズですねぇ」 243-265 俺「ストライクウィッチーズなんて!」 61-132 テレポート俺2 243 :テレポート俺[]:2010/12/20(月) 20 31 06.25 ID ovYoJw0v0 ―――ブリーフィングルーム ミーナ「…という訳で今日から501部隊に転属となった俺少佐です」 俺「あー…名前は俺、階級は少佐だ」 俺「何か質問があれば答える」 こういう人前に出るのは苦手だ。しかもそれが皆年下の女の子となると緊張しない男はいないだろう 少し周りを見渡す。エリート集団と言うからにはやっぱ皆堅い人ばっかなんだろうなぁ、て思ってたけど こそこそと何か話していたり昼寝をしていたり、案外気楽な部隊なのかもしれない 宮藤「お、男の人でもウィッチになれるんですか!?」 俺「ああ、珍しいケースだがな」 244 :テレポート俺[sage]:2010/12/20(月) 20 33 48.14 ID ovYoJw0v0 シャーリー「出身はどこなんだ?」 俺「カールスラントだ」 バルクホルン「撃墜数は?」 早速聞かれたく無い事ベスト3を3人目で質問された ここは無難にマニュアル通り応える 俺「…公式で大型が1機」 バルクホルン「……おい、初撃墜はいつだ?」 俺「さっき忘れた」 バルクホルン「貴様…! ふざけてるのか!?」 俺「別にふざけてる訳ではないぞ」 この人には申し訳無いが今はそうとしか言えないんだ 悪かった、と心の中で謝っといた バルクホルン「お前の様な新人がこの最前線で…」 245 :テレポート俺[sage]:2010/12/20(月) 20 37 28.42 ID ovYoJw0v0 あああああああああすんません急用できました 30分後くらいには戻ります、本当に申し訳ない 246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 20 41 27.84 ID LoAp2OQh0 30分後にテレポート! 247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/20(月) 20 56 55.72 ID k0XSnmgY0 亀だけど 118 違うよ 別の人 248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/20(月) 20 59 42.43 ID C3DVu+WEP 避難所でも話になってたけどなんだろなありゃ 「俺」でもないし 249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21 02 30.13 ID LoAp2OQh0 俺ではないのは前例もあるし許容範囲だが… 250 :テレポート俺[sage]:2010/12/20(月) 21 12 12.53 ID ovYoJw0v0 お待たせしました! 再開します ミーナ「はいはい、もう終わり」 バルクホルン「し、しかしだな…」 エーリカ(何か面白そうなのが来たな)ゴニョゴニョ 宮藤(変な雰囲気の人だなぁ)ゴニョゴニョ ルッキーニ(お腹すいたー) 坂本「それじゃあ早速俺に基地を案内してやれ、宮藤、リーネ」 宮藤・リーネ「はい!」 253 :テレポート俺[sage]:2010/12/20(月) 21 17 36.55 ID ovYoJw0v0 ―――廊下 俺「あー、言われてみれば似てるかも…」 宮藤「そうですか? 何だか嬉しいです」 この子はあの宮藤博士の実の娘らしい 宮藤博士と言えばウィッチなら誰でも1度は名前を聞いた事があるだろう有名人だ 有名人と言ってもどこかのウィッチのように何百機も撃墜したとかとは違う部類になる その人は俺達ウィッチの原点、ストライカーユニットを発明した人間だ この人がいたからこそ人類が救われたと言っても決して過言ではない リーネ「こ、ここを真っ直ぐ行けば食堂です」 こっちの何だかオドオドした様子の子はリネット・ビショップ どこかで聞いた事のあるような名前なんだが…まぁどうでもいいか 宮藤とはとても仲がよさそうだ 宮藤「そう言えば俺さんって何でストライカーユニットも履かずに輸送機から飛び降りたんですか?」 俺「あの時は輸送機にユニットを積んでなかったからな、それに見てるだけなんて嫌だったし」 リーネ「それでも無茶しすぎだと思います…」 宮藤「たしかにあんなことするのは坂本さんだけだと思ってました」 254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/20(月) 21 18 12.55 ID BZ2irXRyO 支援 255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/20(月) 21 20 44.80 ID C3DVu+WEP そうだ、今はテレポ支援や! 256 :テレポート俺[sage]:2010/12/20(月) 21 21 13.25 ID ovYoJw0v0 俺「はは…自信無くすな」 宮藤「それに、ミーナ中佐なんかは…」 リーネ「それは言っちゃダメー!!」 何だ? 隊長はもっと凄い事をしたんだろうか 流石501の隊長だな… 宮藤「…で、ここが俺さんの部屋です」 俺「おー、ありがとう」 リーネ「2時間後に夕飯が出来ると思うので食堂に来てくださいね」 俺「分かった」ガチャン 257 :テレポート俺[sage]:2010/12/20(月) 21 24 13.78 ID ovYoJw0v0 リーネ「男の人と話すの苦手で緊張しちゃった…」 宮藤「そうなの? あの人は何だか喋りやすかったと思うけどなぁ」 宮藤「でも…何だか少し変な雰囲気だったかも」 リーネ「うーん…分かんないな」 宮藤「あっ、そろそろ夕飯の支度しなきゃ! いこうリーネちゃん」 リーネ「あ、芳佳ちゃん待ってー!」 ―――俺部屋 部屋はベッドと机以外何も無かったが十分な広さだった 机の上には輸送機に積まれていた俺の荷物が置いてあったのでとりあえず着替える事にした と言ってもいつもと変わらないコートだが ベッドに横になる。退屈だ。夕飯まで後2時間か… 基地の中を少し散歩してみようかな そういや隊長に空に限らず勝手な行動は慎むべきだと言われた気がするがまぁ問題無いだろう 俺はベッドから起き上がり部屋を出た 258 :テレポート俺[sage]:2010/12/20(月) 21 28 01.05 ID ovYoJw0v0 ペリーヌ「…」 俺「…」 部屋を出て早々面白いものを見つけてしまった この金髪の女の子、たしかクロステルマン中尉…だったか なにやら廊下の角から何かを必死に覗いているようだ しかも時折後ろからでも分かるくらい顔を赤らめたりしてると思ったら廊下の壁に爪を立てたりしていた 見てて非常に面白い。これが最前線の軍人か かれこれ5分ほど眺めていた そろそろ声を掛けてみようと思う 俺はこっそりとその子に近づき釣り人に何が釣れますか? と言う感じのノリで、耳元でこう呟いた 俺「何覗いてんの?」ボソッ ペリーヌ「キャア!!!」 彼女は驚くべきスピードで振り向き鬼の形相で俺を睨んだ ペリーヌ「な、何をするんですの!?」 俺「いや、声掛けただけじゃないか」 ペリーヌ「そうじゃなくて! デリカシーという物があなたにはありませんの!?」 俺「人並みには持ち合わせてると思うが」 259 :テレポート俺[sage]:2010/12/20(月) 21 32 26.14 ID ovYoJw0v0 ペリーヌ「全く…! あなたみたいな人があの方と同じ階級だなんて理解に苦しみますわ…」 俺「そうカッカッすんなって、綺麗な顔が台無しだぞ?」 ペリーヌ「余計なお世話です!!!」 坂本「お、声がすると思ったらペリーヌじゃないか、それに俺も」 ああ、この子がペリーヌか 資料だとガリアのトップエースらしい 何でも凄い家柄のお嬢様とかなんとか ペリーヌ「さ、さささささ坂本少佐!?」 俺「あ、ばれちゃったな」 坂本「今から夕飯まで訓練をするつもりなんだが…お前らもどうだ?」 ペリーヌ「はい!! 是非!!」 俺「あー俺は少し寄るところがあるんで」 勿論嘘だ。暇だからって訓練なんてやってられっか ペリーヌは凄く嬉しそうだが 260 :テレポート俺[sage]:2010/12/20(月) 21 34 30.94 ID ovYoJw0v0 坂本「そうか、残念だな。じゃあ行くかペリーヌ」 ペリーヌ「はい!!」 俺は2人を後にした。時間はまだある 次はハンガーにでも行ってみようかな ―――ハンガー シャーリー「おお、俺じゃないか。どうしたんだ?」 俺「夕飯まで暇を潰そうかと思っててな、とりあえずここに来た」 シャーロット・E・イェーガー大尉。俺がここに来て初出撃の時に助けようとしてくれた人だ あの後基地に帰還する時に片方の肩を担いでくれて固有魔法について色々聞かれたのでよく覚えている 輸送機で見た資料によれば地上最速の世界記録を樹立しているらしい 今では空で音速を超えようと日々頑張ってる、と聞いた。なんとも夢のある人間だ ルッキーニ「なんだー俺かー」ヒョイ 俺「あールッキーニ、だっかか」 ルッキーニ「うん、そだよー」 実はこの子の事もよく覚えている、資料で見たときは目を疑った 12歳にしてロマーニャのトップエースでありこの最前線にいる事にだ 何でも天才のウィッチ…らしい。ってスルーしそうになったがヒョイ、ってどっから出てきた まさか天井から飛び降りてきたのだろうか、普通足折れるぞ。輸送機から飛び降りた俺が言うのも難だが 261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/20(月) 21 36 33.20 ID k0XSnmgY0 超支援 262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/20(月) 21 38 22.75 ID eObDjvemO さるっちまうぞ、しーえん 263 :テレポート俺[sage]:2010/12/20(月) 21 38 33.33 ID ovYoJw0v0 俺「そういやイェーガーは何やってんだ?」 シャーリー「ハハハ、シャーリーでいいよ」 俺「そうか、じゃあシャーリーは何やってんだ?」 シャーリー「ストライカーユニットの調整をしてるんだ」 俺「調整…ねえ」 シャーリー「あたしのストライカーユニット見てみるか?」 俺「遠慮しとく、それに関してはあんまり詳しくないんでな」 シャーリー「そっか、残念だな」 ルッキーニ「ねーねーだったらあたしと遊ぼうよ!」 そう言ってグイグイと俺の腕を引っ張る。なんとも可愛らしいものだな、うん 俺「ああ、いいぞ。何をするんだ?」 ルッキーニ「んとねー虫取りー」 264 :テレポート俺[sage]:2010/12/20(月) 21 42 54.05 ID ovYoJw0v0 俺「あー…分かった、そうするか」 虫は苦手なんだよなぁ…つっても俺が取るわけじゃないだろうし別にいいか それにこんなキラキラした目で言われると断るに断れねえ シャーリー「夕飯までには帰ってくるんだぞー」 ルッキーニ「分かってるって~」 微笑ましい。本当の親子みたいだ。シャーリーはしっかりしてんな ルッキーニ「じゃあ行こう!」 俺「ああ」 ―――30分後 俺「はぁ…はぁ…もう無理だ」 ルッキーニ「えーつまんなーい」 虫取りってこんなハードな遊びだったのか。俺はてっきり虫取りアミとか使うもんだと思ってたぜ ルッキーニは木から木へとすばやく飛び移り、虫を見つけたら息を潜めて様子を伺い一気に掴み取る その姿はまるで狩りをする豹のようだった え? 俺? 虫かご持ってるだけだが? てかルッキーニの動きが俊敏すぎて付いていくのも必死だったんだよ… もしかしたら訓練してた方が楽だったのかもしれない、と少し後悔した 265 :テレポート俺[sage]:2010/12/20(月) 21 46 16.00 ID ovYoJw0v0 俺「そろそろ夕飯の時間だと思うぞ」 ルッキーニ「それもそーだね、ちょっと虫かご見せて」 俺「ん」 ルッキーニ「いちにーさん…うん! 今日も上出来!」カパ 俺「あれ、逃がしちゃうのか? 折角捕まえたのに」 ルッキーニ「いっぱい取っていなくなっちゃったら困るし、毎日虫持って帰ったらシャーリーに怒られちゃうもん」 俺「おー偉いじゃん」 …たしかにあのペースで取ってたら本当に基地中の虫がいなくなりかねないな それにしてもシャーリーの教育が良いんだろうか 最初は元気すぎるただの子供かと思ってたけど曲がりなりにもロマーニャのトップエースか ま、12歳っつったら色々判断出来る年頃だしな、俺もそうだったし ルッキーニ「よし! それじゃ食堂まで競争ー!」 俺「ちょ、待ってくれー!」 61 :テレポート俺:2010/12/23(木) 10 25 31.06 ID lNJ4WPM00 よっさーじゃあ行かせて貰います ―――食堂 俺「じゃあ頂きまーす」 食堂の真ん中に置かれた真っ白なテーブルクロスが敷かれた大きなテーブルには、お洒落なろうそく立てや高そうな食器 そして、統合戦闘航空団ならではの様々な国の本格的な料理が並べられている。 ルッキーニとの長時間にわたる過酷な虫取りにより完全にスタミナを使い切った俺は手当たり次第に 扶桑やカールスラント、そしてロマーニャの料理に手を伸ばした。どれも申し分無い出来前だ。 宮藤「お口にあいましたかー?」 俺「これ全部宮藤が作ったのか? すげー美味いぞ」 宮藤「いえ、私だけじゃなくリーネちゃんと一緒に作ったんですよ」 俺「へーそうなのか」 チラっとリーネの方を向き、おいしいぞーと言ってやったら リーネ「あ、有難うございます!」 と完全に裏返った声でそう言うや否や慌ててキッチンの方に走り去ってしまった。 可愛いやつめ。 62 :テレポート俺:2010/12/23(木) 10 29 07.70 ID lNJ4WPM00 俺「ん? なんだこれ…」 なんだか糸を引いた豆に手をつけてしまった。 正直あまりおいしくなさそうだ。 宮藤「あ、それは納豆って言うんですよー」 俺「納豆…」 手をつけてしまった以上食べなければならない。 少しマナーが悪いが匂いを嗅いでみる。 なんというか…独特な匂いがした。大丈夫なんだろうかこれ。 ふと横を見ると坂本少佐がおいしそうに納豆を食べている。 …ええい。俺は思い切って納豆を口に運んだ。 ……不味くは無かった。 少し臭みとネバネバが気になるが、扶桑人はこれがいいのだろうか。 俺「……まぁ味は悪くないな」 ペリーヌ「よくそんな腐った豆が食べられますわね」 俺「え? 腐ってるのかこれ?」 宮藤「納豆は体に良いんですよ」ニコ …発酵食品らしい。 口直しと言っちゃ悪いが俺はロマーニャのパスタに手をのばした。 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 10 30 50.20 ID dEaYxynr0 支援 64 :テレポート俺:2010/12/23(木) 10 32 59.05 ID lNJ4WPM00 坂本「そうだ、おい俺」 俺「ん? 何だ?」 坂本「明日、お前の武装とストライカーユニットが来るみたいだ」 俺「ああ、そうなのか」 坂本「だから明日にお前を交えて模擬戦をするつもりだ、午前中に慣らしとけ」 俺「了解」 俺は明日の予定をぼんやりと考えながらフォークを回した。 65 :テレポート俺:2010/12/23(木) 10 37 17.69 ID lNJ4WPM00 俺「ご馳走様」 よく食べた。どの料理もホントにおいしかった。納豆を除いて 俺「おーい宮藤ー」 宮藤「あ、はい、何ですか?」 俺「この基地にコーヒー豆とかあるのか?」 宮藤「コーヒー…んー多分無いですね。ここに居る人達は皆紅茶ですから」 俺「そ、そうか。分かった」 おいおい…コーヒー無いのかよ…あれが無きゃ一日の締りがつけないんだよな。 ミーナ「俺少佐」 俺「お、隊長か、どうしたんだ」 ミーナ「大浴場は21時までウィッチの皆が入るからそれまで近づかないでね」 笑顔で言われたのに何故か寒気がした。やっぱ501の隊長は伊達じゃないみたいだ。 てか入らないでね、じゃなくて近づかないでね、なんだな。 ミーナ「だから俺少佐は入るなら21時以降から使ってね」 俺「分かった」 そういい俺は部屋に向かう事にした。荷物の片付けでもして時間を潰そう… 66 :テレポート俺:2010/12/23(木) 10 41 42.44 ID lNJ4WPM00 ―――隊長室 坂本「ミーナ、どうしたんだ? こんなところに呼び出して」 ミーナ「美緒はまだ俺少佐の資料に目を通してないわよね?」 坂本「あースマン、すっかり忘れていた。でもそれがどうかしたのか?」 ミーナ「それがね……話すより見た方が早いわ、これよ」スッ 坂本「どれどれ…」 坂本「これは……殆ど塗りつぶされてるじゃないか」 坂本「それになんだこの部隊名は? 聞いた事あるかミーナ」 ミーナ「いいえ…私も無いわ。だけど上層部が絡んでいるのはたしかね」 坂本「ああ…それもあまり良くない方だな」 ミーナ「それと、もう一つ話しがあるの」 67 :テレポート俺:2010/12/23(木) 10 44 04.80 ID lNJ4WPM00 坂本「どうしたんだ」 ミーナ「気付いてると思うんだけど…今日のネウロイにしてもそう、最近強力なネウロイが増えたと思わない?」 坂本「ミーナもそう思うか」 ミーナ「ええ、だからね…美緒もあまり無茶しちゃ駄目よ?」 坂本「はっはっは! 分かっているさ。なぁに、ネウロイなんて少し強くなった所で心配いらない」 ミーナ「…それもそうね。ちょっと考えすぎだったかしら」 坂本「ああ、そうだ。ミーナも疲れてるんだと思うぞ、こういう時は風呂に入るのが一番だ」 坂本「今の時間なら誰もいないだろう、入ってきたらどうだ?」 ミーナ「…ふふふ、じゃあそうさしてもらおうかしら」ガチャ バタン 坂本(ここは…探りを入れた方がいいのだろうか) 坂本(カールスラント空軍超特別航空歩兵専用実験部隊「キルヒェ」…か) 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 10 46 45.86 ID o5KU+85x0 sien 69 :テレポート俺:2010/12/23(木) 10 47 12.39 ID lNJ4WPM00 ―――大浴場 俺「へっくしょい!」 …何故か悪寒がした。時間はちゃんと21時…だったよな? それにしても風呂に入るのは初めてだが聞いてた通り、良いもんだ。 体の芯から温まるしなんだか体から疲れが溶けていくような感じがする。 そしてなんといってもこの景色。空は星で瞬き海は月光に照らされてゆらゆらと綺麗に揺れている。 俺「ふい~」 体を肩まで沈める。 この部隊に配属が決まったときはどうなるかと思っていたが、楽しいもんだ。 前の部隊にいた時よりも飯が美味いし充実してるし何より皆が俺に対して自然に接してくれる。 俺は…これでよかったんだろうかな。 俺「さて、そろそろ上がるとするか」 少し長い間入りすぎたのか頭がボーっとする。 俺は頭に乗せていたタオルを腰に巻く。扶桑じゃこれが風呂に入るときの礼儀だって聞いた事がある。 それに基地が女の子だけだからこういうのは意識しとかないと嫌われかねない。 ま、風呂の中じゃ誰も見ていないだろうけど。俺は石の階段を下り服を着ようとドアに手を伸ばし… ミーナ「お風呂にはあまり良い思い出が無いんだけど、あの気持ち良さは忘れられないわね」ガラ 俺「」 121 :テレポート俺:2010/12/23(木) 15 01 44.59 ID lNJ4WPM00 ……ああ、分かってたさ。 女の子しか居ないこの基地でこういう事がいつか起こるって事は分かっていた訳だが分かっていたけど、 何で俺に忠告した張本人がこうノコノコと風呂に入って来るんだよ、物忘れ…ゲフンゲフン まぁ分かっていたからこそ、今何をするのが最適な行動なのか、なんて事は分かりきっている。 まずはだ、冷静になる事。つまり深呼吸だ。息を大きく鼻から吸って口からゆっくり吐く。これを5回。 カールスラント軍人の偉い方曰く、どんな状況においても落ち着く事が先決らしい。 だが、今はそんな事をしてるには少々時間が足りないと感じた。 おそらくこの判断は正しいであろう、裸体の美女を前に深呼吸は少し危ない。 ならプランA 何事も無かったかの様に横を通り過ぎる、だ。 これならリスクも低く、上手く行けば隊長が「なんだ見えなかったのね、ホッ」と、お互い恥をかかずに済む。 だが俺の脚は1度膠着してしまったという重大なミスを犯してしまった。 普通に通り過ぎようにも足が止まってしまえばそれは一瞬でも意識した事になってしまうだろう。 例えば、道端で風の悪戯である女の子のスカ…ズボンが飛ばされてしまったとして、この時に気にせず真っ直ぐ歩いていれば問題ないが 立ち止まり女の子の方を向いてしまえばそれは重罪になる。つまりそういう事だ。 なのでプランAは中止 まだ策はある。プランB 褒める。 べた褒めするという事だ。これはリスクは高いがその分成功すれば相手に好感を持たせる事が出来るという賭けだ。 ……いや、別にめんどくさくなってきた訳ではなく割りと本気の策だからな? 今までがおよそ0.8秒と言った所か、そろそろ選択を決めなければ危うい。 というか選択肢が1番不味そうなプランBしか残っていない(他の選択肢も十分不味いが) 悩んでいる暇は無い。優柔不断では男が廃る。 俺はプランBを実行する事に決めた。 123 :テレポート俺:2010/12/23(木) 15 08 35.07 ID lNJ4WPM00 俺「ス、スンマセンミトレテマシタ」 ミーナ「…」 お? これは、もしかして…! ミーナ「キャアアアアアアアァァァァァァ!!!!」 はい駄目でしたームリでしたー 俺は使い魔を発動し固有魔法であるテレポートを使いドアの向こうに逃げた。 その時に尾が出たからか腰に巻いたタオルが取れ下半身があらわになっていた。 ほんの少し冷静になって思い返してみればあの極わずかの間に脳が恐ろしいくらいフル回転してたな。 俺「って最初っからテレポートしとけば良かったんだな、アッハッハッハッハ」 何だか馬鹿馬鹿しくなって思わず笑ってしまった。 股間がスースーするのも気にせずに 124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 15 12 28.33 ID ce/rDJ7c0 トヨタしえんタ 125 :テレポート俺:2010/12/23(木) 15 12 45.33 ID lNJ4WPM00 バルクホルン「おいミーナ! どうした!?」 エーリカ「叫び声が聞こえたから来てみたんだけど…」 俺「ハ…」 目の前の2人に俺は一体どう映ったのだろうか。 女性の悲鳴を聞き駆けつけたらそこには全裸で高笑いする俺がいた なんて、その場に銃があれば間違いなく俺は撃たれていたであろう。 バルクホルン「貴様ああああああああミーナに何をしたああああああああ」 エーリカ「………り、立派なものをお持ちで」 …どうも。 126 :テレポート俺:2010/12/23(木) 15 16 45.57 ID lNJ4WPM00 ミーナ「ごめんなさい…」 バルクホルン「悪かった…」 俺「まぁ…気にするな」 一番気にしてるのはこの俺だと思うがな。 あの後はというと、隊長が事情を説明するまで使い魔を放出して全力で殴ろうとすこのおさげの子から逃げるのに必死だった。 因みに全裸で逃げていた。死ぬかと思った。 ミーナ「その…私は部屋に戻るわね」 そう言い隊長はフラフラと頭を抑えながら廊下の方へ姿を消した。 特に俺は何かした訳じゃないんだが少し罪悪感が生まれた。 何かしたと言えばちょっと全裸で高笑いしてたくらい バルクホルン「ああ、そうだ。俺」 俺「ああ、何だ? えーと…」 バルクホルン「私はゲルトルート・バルクホルン、階級は大尉だ」 さっき俺に殴りかかってきた人か。 そういや今日の俺の自己紹介の時にも撃墜数について色々突っかかってきたのもこいつだったような… いかにもカールスラント軍人って感じだ。 127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 15 16 46.19 ID kZfdww+i0 立派…くそっ 128 :テレポート俺:2010/12/23(木) 15 18 56.84 ID lNJ4WPM00 俺「そうだったか、で、どうしたバルクホルン」 バルクホルン「階級は少佐らしいが私はまだお前を上官として認めていないからな」 うお、またか。俺は別に構わないんだがもしかしてここに来た奴1人1人にこんな事を言ってるのだろうか。 バルクホルン「さっきの件はさっきの件。明日の模擬戦を楽しみにしてるぞ」 ああ、行ってしまった。なんというか…本当にお堅い人だ。 そしてここに残ったのは… エーリカ「あちゃー、ゴメンね? トゥルーデも悪気があった訳じゃないんだ」 俺「分かってるさ。堅い人だったが、悪い人じゃないことくらいな」 そんな事は分かっている。あれは悪気と言うよりもその逆のものだ エーリカ「へー…あ、自己紹介がまだだったっけ、私は…」 俺「エーリカ・ハルトマン、だろ?」 彼女はキョトン、とした顔をしている。 もしかして自分が有名人である自覚が無いのだろうか? 129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 15 19 13.90 ID pfuDwjRS0 俺「………り、立派なものをお持ちで」 130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 15 21 44.74 ID 4EHHEkC+0 り、立派な支援をお持ちで 131 :テレポート俺:2010/12/23(木) 15 22 26.55 ID lNJ4WPM00 エーリカ「よく知ってるねー」 俺「むしろお前を知らないウィッチなんてそういないぞ」 エーリカ・ハルトマンと言えば、言わずと知れた世界でもトップクラスのウルトラエースである。 世界情勢に割と疎いこの俺でも知っているほど、他のウィッチとは桁違いの実力を持ち、名声を得て、戦果を上げている人物だ。 天才的な勘と冷静な観察力、一撃離脱を基本としたスタイルで確実にネウロイを葬り去るそのスタイルから この外見にそぐわず黒い悪魔、とか言う通称を持っている。俺もなんかかっこいい通称が欲しいもんだな。 エーリカ「ふーん、そうなんだ」 俺「…じゃ、そろそろ寝るわ」 エーリカ「うん、おやすみー」 そう言って俺も部屋に戻ろうとした。 エーリカ「明日の模擬戦、楽しみにしてるね」 背後から聞こえたその声に俺は適当に相づちを打って廊下に向かった。 次テレポート俺3
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最上の空陸両用 俺「ストライクウィッチーズ?」避難所 60-111 全体の表紙はこちら 前のページはこちら 前ページからのあらすじ オペレーションサラマンドラ実行中 みんながピンチだ!急げ<俺>少尉!と言ってみるテスト 88 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 20 47 26.39 ID 3kHHo4Qo 陸上攻撃隊 ……… …… … 宮藤「<俺>さん!坂本さんたちが!」 俺(目標までは…ここだと最大射程ぎりぎりだし、ノーマークで撃てる貴重な一射目だけど) 俺「わかった!ここで一射する、あと少しまって…!」走行止め、片膝をつく。 ペリーヌ「あと少しって、どれくらいですの! いい加減、もう少佐たちももちませんわよ!」 俺「あと少し。近づくと危ないですよ」背中から砲身引き出し、肩上で構え。 ペリーヌ「だから、あと少しって…!」 俺「あとちょい。もういい耳塞いで!」弾種、榴弾。照準あわせ。 上すぎるとダメ、味方がいる。直射でいく。 中段あたりの枝ふりのいいあたりを狙う。うまく当てられれば。 ペリーヌ「あなたねえ!!」 俺「、い、ま!」70mm戦車砲、発射。 GABBOMMB!! ペリーヌ「んきゃあ!」 89 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 20 50 55.18 ID 3kHHo4Qo 妖樹上空 ……… …… … サーニャ「…妖樹に向けて高速で飛来する物体を検知!」 坂本「なにっ!?」 DoDOM!! ルッキーニ「うっひゃああああ!」 エーリカ「な、なんだあ!?」 坂本「これは…ヤツか! ミーナ!」 ミーナ『ええ、坂本少佐。これは俺さんの火砲による攻撃よ』ザザー バルクホルン「これは…なんて破壊力、それに爆発半径なんだ。 ふっ…なるほど、あいつめ。 大口を叩くだけの事はあったようだな」 坂本「そうか…そうか! はっはっは、ヤツめ、やっと来たか…! よぉし!みんな、支援砲火も到着だ、このまま一気に攻め落とすぞ!」 90 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 20 55 58.22 ID 3kHHo4Qo 陸上攻撃隊 ……… …… … 宮藤「すごい。大砲…」 俺「……ああクソッタレ、微妙にずれた。 やっぱこの距離じゃ狙った場所に当てるのは無理だ」 ペリーヌ「あうう…耳がぐわんぐわんいいますわ」 俺「あ…すいません」 ペリーヌ「お、お気になさらずとも結構です! それより、進むんでしょう?行きますわよ。 <俺>さん、ここから先は完全に妖樹の防衛圏内ですし、あのど派手な砲撃のあとじゃ さっき射撃したときみたいにノーマークとはいきませんわよ」 俺「ノーマークどころか…ネウロイがうじゃらうじゃら来ていますね。 陸に何体か、空に…いっぱい」 (まだ建造中だったせいか、陸戦ネウロイが少ないのはラッキーだなコレ) 宮藤「大丈夫です、私とペリーヌさんで守りますから! <俺>さんはさっきの大砲で妖樹を!」 ペリーヌ「空のネウロイはわたくしたちにお任せなさい。 だから、地上のネウロイの対応はお願いしてもよろしくて?」 俺「了解。それじゃ、行きましょう」 91 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 20 59 30.92 ID 3kHHo4Qo 陸上攻撃隊、進撃中 ……… …… … ペリーヌ「…この、落ちなさい!」ガガガガッ ペリーヌ「上は安全を確保しましてよ、<俺>さん!」 俺「くたばれっ!」ドドドドドッ 俺「こっちは対空砲タイプを落としました! もうこっち来ても大丈夫です!」 宮藤「すごい…。 私たち、すっごいいいケッテ(三機編隊)じゃないですか! これだったらもう絶対勝てますよ!」 ペリーヌ「一機は地上機ですから、正確にはケッテとは言えないような気もしますわね。 …しかし、ずいぶんな火力ですわね」 俺「今日の俺は戦車砲にサブマシンガンと手榴弾、それに12.7mm重機関砲装備ですからね。 普段よりかは火力高いですよ」 ペリーヌ「…でも、やっぱり地上を走らなきゃならないせいか、 予想以上に進行速度が遅いですわね」 俺「あう。そうですね、すいません。もっと急がないとまずいですね」 宮藤「だ、大丈夫ですよ!頑張りましょう!」 92 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 02 10.00 ID 3kHHo4Qo ミーナ、シャーリーペア(空中司令部) ……… …… … シャーリー「こいつでトドメ!」ドンッドンッ ミーナ「ありがとうシャーリーさん」 シャーリー「いいってことさ。 それにしても、ここにまでネウロイが来るなんて、 もう完全に混戦になっちまったな」 ミーナ「作戦開始からすでに60分以上が経過… みんなの気力も、弾薬も限界に近いはず。 今日はそろそろ撤退を考えないといけないわね」 シャーリー「でも、アレを壊しきれてないのに、いいのか?」 ミーナ「みんなが頑張ってくれたおかげで、破壊率は50%を超えているわ。 これで少なくとも橋頭堡としての【戦力の保存蓄積】は出来なくなったはず。 今日の戦果としてはそれだけでも充分よ」 ミーナ「坂本少佐、聞こえる?これ以上は危険よ、撤退を…」ガガピッザー ミーナ「駄目だわ、通信が通じない…。 シャーリーさん、悪いけど、坂本少佐たちのところへ行って撤退準備の伝達をお願い。 私はペリーヌさんたちの所に行きます」 シャーリー「オッケー、全速力で行ってくるよ」 93 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/04(土) 21 04 18.71 ID 5RDtBq60 しこしこ支援 多分最上さんは今後もズボンを汚さずにお楽しみいただける作品になるとおもうんだ、ヘタレだし… 94 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 05 19.12 ID 3kHHo4Qo 妖樹上空 ……… …… … サーニャ「……!もう、魔力が…」ドシュッドシュッ エイラ「坂本少佐、サーニャが、もう…!」 坂本「わかった、サーニャを一旦後退させろ。エイラ、お前が直掩に付け」 DOOMM!! 坂本「<俺>の2射目か、確かに心強いが…しかし、もうこれ以上は」 ミーナ『坂本…佐、聞こえる?これ……はきけ……』ザザ、ガガッピッ 坂本「ミーナ…?ミーナ! くっ、駄目だ、通信が…」 (だが、多分ミーナもそろそろ限界を感じているのだろうな…頃合いか) 坂本「バルクホルンッ!! 撤退準備だ、私が他のメンバーを取りまとめる。 お前はハルトマンと共に敵の包囲網を破ってくれ!」 バルクホルン「了解した、いくぞ、ハルトマン!」 ハルトマン「ん、オッケー。 いこう、トゥルーデ」 95 名前:最上の空陸両用 93支援あり。しかし今日はズボン下ろせる場面はないのじゃ、すまぬ[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 07 26.09 ID 3kHHo4Qo 陸上攻撃隊 ……… …… … 宮藤「<俺>さーん!あたりましたあ!」 俺「りょうか…ぶふぉ!?」 ドカーン 俺「やりやがったな、消し飛べクソ野郎!」ズガガガガ ペリーヌ「だから、汚らしい言葉遣いはおやめなさい! それにしても、かなりの威力ですけれど、もう少し早く撃てませんの?」 俺「はぅ!す、すいません。 …でも弾数少ないし、こいつは構えないと発射できないんでコレが限界です。 それに撃ったら移動しないと敵のマトになっちゃいますし。 それより、もう少し近づきたいんですけどいいですか?」 ペリーヌ「これ以上進むのは危険な気もしますけど…仕方ありませんわね、もう。 守って差し上げればよろしいんでしょう!?」 俺「ありがとうございます! じゃ、行きましょう!」 宮藤「<俺>さん、張り切ってますね!私も頑張らないと」 ペリーヌ「もうちょっと上品に張り切ってほしいものですわね!」 96 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 12 03.44 ID 3kHHo4Qo ◇◇◇◇◇◇ 疾走、跳躍、そうして進めば進むほどに戦闘ごとの間隔が狭まる。 それを繰り返しているうちに、いつしか妖樹が作る陰に入り、 いつしかのっぺりとしか見えなかったオブジェの、その金属製の皺や罅が見れるようになり、 そしてもはや、今は見上げるには首を大きく曲げないとならないほどになった。 三射目はまだ撃てないでいる。 敵が撃つようなスキを与えてくれないのもそうだが、弾があと2発…榴弾が1、徹甲弾が1、それだけしかない。 次撃つときは「必殺」の攻撃として撃ちたい、そうじゃないと意味がない。 俺は次に撃つ弾を「必殺」にするための、妖樹への適切な射撃ポイントを探してひた走る。 正直な話、この九四式70mm戦車砲は俺のFw61で装備するには少々荷が重い装備だ。 本来の陸戦ストライカーであれば、あるいは走行中の砲撃すら可能でさえある戦車砲を、 俺は、Fw61は「停止して、構える」という野戦においては致命的な手順を踏まないと発射できない。 でも、この装備ならば妖樹を撃てる。俺でも戦果を挙げられる。この隊の力になれる。戦果だ! 戦果、それがあればミーナ中佐が与えてくれた「根拠のない信頼」に、根拠を裏打ちすることができる! そして今、俺は「そこ」を見つけた。この砲弾を「必殺」にするための位置を。 その場所に居座り、俺を砲撃してくるクソ野郎の攻撃をシールドで撥ね飛ばし、 両手のサブマシンガンをありったけぶち込み、この世から叩き出す。 予備含め全弾を消費したサブマシンガンを投げ捨…てるのはきっと輜重や整備に怒られるので ハードポイントに差し戻しつつ、滑りこむようにその場所を占拠し、構え。 「必殺」用に取っておいた、たった一発の徹甲弾を装填。 坂本少佐に教えられ、頭に叩き込んだ妖樹のコア目がけて砲口を向ける。 戦車砲は重い、照準にも時間がかかるのが厄介だ。 もたもたと、教官が見ていたらケツを蹴り飛ばされるほどの時間をかけて、急いで照準合わせ…よし。 いい感じ、これなら…これなら…。 発射。 97 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 17 00.41 ID 3kHHo4Qo 妖樹上空 ……… …… … 坂本「…!?」 DZGGOOW!! バチュン! ビシ、ビシビシ… ルッキーニ「にゃ!?」 リーネ「砲弾が、コアごと妖樹を、貫通…しました」 シャーリー「うっはぁ…たまげたなあ。 撤退指示を伝えに来たのに、遅かったかあ?」 坂本「シャーリーか!? そうか、ミーナの指示だな。 …そうだな、どうやらこれで…」 ゴゴゴ…ゴゴ… バルクホルン「妖樹が、崩れていく…」 98 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 18 43.67 ID 3kHHo4Qo 陸上攻撃隊 ……… …… … ペリーヌ「妖樹が…崩れていきますわ!」 宮藤「や…やったあ!<俺>さん、やりました!」 俺「…マジで? い……い、いいいいいやっほ」ズズゥン!「うぎゃああ!」 宮藤「<俺>さん!大丈夫ですか!?」 俺「だ、大丈夫です…って、落ちてきたのは…こ、これわ… 妖樹の、枝、ですか…?」 ゴゴゴゴゴ…ゴゴゴ…ガガゴゴゴン… ペリーヌ「よ、妖樹が崩れてるせいで構造物が落っこちてきているんですわ! というか…こ、これは…」 宮藤「わたしたちのほうに?」 俺「倒れてきてるうううううぅぅぅ!!!???」 ペリーヌ「…逃げますわよ、二人とも!!」 99 名前:最上の空陸両用 今思ったけど、この木何の木倒したら[ピー]立に怒られるよね・・・[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 22 31.18 ID 3kHHo4Qo 陸上攻撃隊、退避中。全力退避中! ……… …… … 宮藤「ね、ネウロイまで来てるー!」ガガガガッ ヒュィン ペリーヌ「わたくしたちを追っているのか、それとも妖樹から逃げてるのか よくわかりませんわね。まあ撃ってくる事には変わりありませんけど!」ドガガガッ バシュッ 俺「あわわわわ! あの、お二人は上空に退避してください! 上に逃げればアレに潰されることはないですから!!」 ペリーヌ「おバカな事を言うのはおよしなさい!」 宮藤「もう、ダメですよ!一緒に逃げればきっと逃げ切れます!」 俺「ありがたいっす!ぶっちゃけ一人で死ぬのはちょっと怖い!いや死なないけど! っていうかなんでアレ崩壊しないんだよおおおお!! コア撃っただろおおおお!!」 ペリーヌ「そんなの知りませんわよ! 文句いってないで、走りなさい!」 …… … 宮藤「こ、ここまで来れば、さすがに妖樹が倒れてきても大丈夫でしょうか…?」 俺「…でも、この先進んでいくと、切り立った海岸じゃなかったかな?」 宮藤「え?」 100 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 25 31.89 ID 3kHHo4Qo ペリーヌ「た、確かにが、崖ですわ! <俺>さん、お止まりになって!」 宮藤「ど、どうしましょう…<俺>さん…」ガガガガッ 俺(崖の下は海流の荒い海、か) 俺「……。 まぁ、コイツらも俺と同じで逃げ場がなかったって事だわなあ…。 しかしまぁ、地上ネウロイさんが行列作るように追いかけてくるってのもなかなか壮観な眺めですな」ピンッ ペリーヌ「<俺>さん、何を…? 今更手榴弾などを持ち出して、何をなさろうと言うんですの? この数では、どれだけ倒しても焼け石に水ですわ!」ドガガガッ 俺「お二人は、坂本少佐たちに合流してくださいね…俺も、ただでやられるつもりはないですから」ポイッ ドドォン 俺「おうおう、こっち来てるこっち来てる。 そうだ来い、もっと…もっとだ…!」ピンッピンッ 宮藤「<俺>さん!」 俺「下がれ、宮藤! …くったばれやああ!」ぽぽいっ ドドォドォン ペリーヌ「そんな…死ぬ気ですの…!?」 101 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 28 02.28 ID 3kHHo4Qo ◇◇◇◇◇◇ もちろん、死ぬ気なわけがない。 敵は多数だが、それでも生存の公算は十二分にあるのだ、一応。 手榴弾はあと5個あるし、頼みの綱の重機関銃は健在。 最後の武器として、腰には扶桑刀だって差している…いや、剣は使えないけど…それはそれ、これはこれ。 それに…最悪、崖から海に飛び込めばなんとでもなる。波が荒いのが恐ろしいが、それもまたそれはそれ。 防戦しかできないが、防戦し続けていれば他の味方が来てくれるはず。 敵の戦略拠点は潰したんだし、そうなってくれるはず、だから…。 3個の手榴弾の安全ピンを一気に抜いて、「これが武士のぉぉ!!」と投擲。 …3回連続でぽいぽい手榴弾を投げるなんて単純行動を選んだ俺がバカだった。またはアホか? 手榴弾を投げたその次の瞬間に、目ざといネウロイの一匹(一人?)が射撃。 5メートルも離れていない位置で手榴弾が撃ちぬかれ誘爆する。 ぎりぎりでシールドは張れたが衝撃は殺しきれず、吹き飛ばされる。 揺れる頭を抑えつつ顔を上げたもうその時には、4,5匹のネウロイさんが間抜けな顔をこっちに向けて砲撃寸前。 いや、ひょっとしたら今は俺のほうが間抜け面かもしれんな…。 そんな下らないことを考えた瞬間に、ネウロイのビームの赤光が目を貫く。 …その一瞬後に、俺の名を呼ぶ女の子の声が、聞こえた気がした。 華奢なシルエットと優しい青い光が視線を埋めた。 視線を埋めたそれが弾かれ、そのまま俺の真横を吹き飛び、そして崖の向こうに落ちていく。 宮藤? あれは。 宮藤! 迷う暇もなく、迷う気もなく、俺は崖に向かって飛び降りた。 102 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 29 58.09 ID 3kHHo4Qo 俺「みやふじいいいい!!」 宮藤「は、はい!」 俺「え?」 俺「え?」ひゅーん 宮藤「<俺>さん!?」 俺「お!」 (まえ無事だったのかよ!?) 俺(吹っ飛ばされたようですがちゃんと飛んでます明らかに無事ですほんとうにありが) ペリーヌ「<俺>さん!」 俺「……!」 (手を…せめてホバリング…できないいいい) どぼーん! 宮藤「<俺>さああああああん!!」 ペリーヌ「…経緯はともかく、こうなってはもう勘弁なりませんわ…! 巻き込む相手もいない今、遠慮無くすべて吹き飛ばして差し上げますわ。 …トネール!」 103 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 31 26.30 ID 3kHHo4Qo 全力トネール一発であっさりネウロイ殲滅 ……… …… … ペリーヌ「この豆狸!もう少しだけお待ちなさい! ごらんなさい、すぐにミーナ中佐がいらっしゃるわ!」 宮藤「でも、早く助けにいかないと、<俺>さんが、<俺>さんが…!」 ペリーヌ「わ、わたくしだって、助けに行きたいですわよ!でも、こんな荒れている海に あなたが闇雲に飛び込んでいったって遭難者が増えるだけですわ!」」 ミーナ「こんなところにいたのね、ペリーヌさん、宮藤さん。 妖樹の下は混乱状態だったからずいぶん探したわ…<俺>さんはどうしたの?」 宮藤「ミーナ中佐!<俺>さんを助けてください!」 ペリーヌ「<俺>少尉が、戦闘中に崖から落ちて海に…。 このあたりは海流が急で、目算もなく海に飛び込んでも危険だというのに 宮藤さんが潜って助けにいくと聞かなくて…わたくし、わたくし…!」 ミーナ「…! わかったわ、ペリーヌさんありがとう。 私の空間把握で探ってみるわ。 宮藤さん、坂本少佐たちのところに行ってサーニャさんを連れてきてちょうだい。 彼女の全方位広域探査と一緒に探せば、きっとすぐに見つかるわ」 宮藤「は、はい!」 104 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 32 43.54 ID 3kHHo4Qo 戦闘が終息したのでサーニャと宮藤に全員付いてきました。 ……… …… … サーニャ「…だめ、反応がありません」 ミーナ「海中は空とは勝手が違うわ、私の空間把握でも捉えられないわね…」 リーネ「周囲を飛んで確認しましたけど海上には姿が見えません…どうしたら」 坂本「マズイな、宮藤たちの話では、落ちてからもうかなり経過している…! ミーナ、もうこれ以上は待てない、私に行かせてくれ。危険は承知だが、見殺しにはできない」 エーリカ「なら私もいくよ。 波が荒くたってシュトゥルムで海を切り裂いてやれば溺れないよ、たぶん!」 バルクホルン「いくらお前でもそんな器用なマネができるものか! まぁ、心配しているのは私も同じだ、私も行く」 ミーナ「そうね、もうこうなったら…」 サーニャ「…!? 反応、あり…」 宮藤「サーニャちゃん、ホント!?」 坂本「どこだ?どこから反応がするんだ、サーニャ!」 サーニャ「…すぐ近く…あの、真下から…上がってくる?」 105 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 34 26.39 ID 3kHHo4Qo ◇◇◇◇◇◇ もう、これは間抜けとしかいいようがない。 てっきり宮藤は撃ち落されたのだと思いきや、無事だったんだな。普通に飛んでたし。体勢整えてたし。 そして俺は陸戦仕様のストライカーで崖に飛び出して、ホバリングも出来ずアワレ海中に没したわけで。 まあ宮藤が無事だったのはいいけど、これではいかにも格好がつかない。 装備荷重が重すぎるためか、全く浮き上がる気配すら見せずぶくぶく沈んでいき、 遠ざかる海面を眺めながら、運良く海流に揉まれることもなく海底に着地したのがだいたい4,5分前。 とりあえず、焦って3回ほど装備を担いだまま泳ぐのにチャレンジしたが、失敗。 もうこうなったら仕方がない。戦車砲や機関砲をパージして、浮き上がるしかないと判断。 塩辛さを我慢して、水中で深呼吸一回、心を落ち着かせる。 銃火器は全て捨てて、扶桑刀のみ装備して、いざ海底から跳躍。 そのまま、するすると海面に向けて泳いでいき… ◇◇◇◇◇◇ サーニャ「…すぐ近く…あの、真下から…上がってくる?」 俺「ぶふあ!!」 宮藤<俺>さん!よかったあ…!」 俺「いや、宮藤さんも無事でよかったです。 あれ…それに、みな、さん…?あの、あれ、ミーナ中佐…どうかしましたか?」 ミーナ「……。 ええ、まあちょっと。それより…<俺>さん?」にこっ 俺「えっ?な、なんでしょうかミーナ中佐…」 (…え、なにこれコワイ、もう一度沈んだほうがマシかもしれない…) ミーナ「無事なのは嬉しいけど、ちょっと、いろいろと聞かないといけないことがあるとおもうのよ?」にこにこ 106 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 35 23.52 ID 3kHHo4Qo 島に音もなく雷鳴轟き… ……… …… … 坂本「つまり、お前は水中でも呼吸ができるという固有魔法があるのだな」 俺「ハイ、ソノトオリデス坂本少佐」 ミーナ「そして、いざとなったらその能力を使って海に逃げればいいと思っていた、と言うことね」 俺「ハイ、ソノトオリデスみーな中佐」 バルクホルン「さらに、その固有魔法は人ひとり程度なら体を自分に引き寄せることで 効果を人に分け与えられるから、その能力で宮藤を助けようとして崖から飛び下りたわけか」 俺「ハイ、ソノトオリデスばるくほるん大尉」 ミーナ「なるほど…大体の事情はわかりました。 まぁ、状況としては作戦はあなたの活躍もあって、成功したので ひとまず一件落着という所だけれど…ヒトコトだけ言わせてもらってもいいかしら?」 坂本「なら、私にも一言言わせてくれ」 バルクホルン「いや少佐、この際三人で一斉に言おう。それでは…」 「「「そういう大切な事はあらかじめ言え!!」」」 俺「ひいいいいいいいっ!!? す、すみませーん!!」 107 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 36 04.73 ID 3kHHo4Qo ミーナ「作戦終了、全機帰投!…みんな、よく頑張ってくれたわ、本当にありがとう」 ……… …… … 俺「あの…すみません、坂本少佐。わざわざ少佐に背負っていただくなんて…」 坂本「ん?はっはっは、細かいことは気にするな。 本来こういうのはバルクホルンのほうが得意なんだろうが、今日のバルクホルンは重武装だからな。 それより、もうちょっと力を込めてしがみついてこい。振り落とされても知らんぞ」 俺「は…恐縮です」ぎゅっ 坂本「うん、それでいい。 それにしても、今日はお前の大金星だな。 あの大砲の一撃は大したものだったぞ」 俺(む…筋肉はすごいけど、それ以外は意外に普通に柔らかい…) (て、アホか俺は。溜まってんのか?落ち着けカスが) 俺「あ、ありがとうございます。 ただ、海に落ちちゃったときに戦車砲とか全部落として来ちゃいましたけど…。 うわはははー、艦長たちに文句言われるだろうなぁ」 ミーナ「<俺>さんは今日は大活躍だったんだもの、大丈夫よ。 私からも、最上の艦長さんたちにはお話をしておくから…」 俺「あ、ありがとうございますミーナ中佐。助かります」 108 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 39 02.84 ID 3kHHo4Qo 俺「……ふぅ」 坂本「<俺>? どうした、急にだまりおって」 俺「…いえ、その、なんか、俺はようやく役に立てたと思ったのに最後にどじっちゃったなあ、と」 坂本「ふむ?」 俺「俺、いや私は、501に来てからずっと足を引っ張ってばかりだったので…。 だけど、今日やっと…あの妖樹のコアを撃ちぬいたとき、俺、やっと 今日までの借りを返せたと思ったんですけど、最後の最後に大ポカしちゃって…もうなんというか…」 坂本「? …私からは顔が見えんが、まさか泣いてるのか?」 俺「う、うははは、すいません。いや、泣いてなんてないですよ。 ちょっと自分の情け無さに涙がちょちょ切れるって感じでしょうか」ごしごし (…なんて無様だ、かっこ悪すぎる) 坂本「こらこら、一体何を泣くことがある。 なんだ?作戦が終わって気が抜けたのか?」 俺「ううう…いや、泣いてるわけじゃないんです。ホントです!ホントですよ!」 (自然反射で涙だけ出てるようなもんだからノーカンだよなこれは) 坂本「?」 俺「いや、海に潜っていたので目が痛いのです、はい」 坂本「ああ、なんだ、そういうことか。 はっはっは。心配したじゃないか」 109 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 40 51.81 ID 3kHHo4Qo ミーナ「…まあ、固有魔法の件については確かにちょっと困ったし、 あなたが海に沈んでた間はとても心配をさせられたけれど。 でもね、<俺>さん、前も言ったことだけど、私は、とてもあなたを頼りにしているのよ。 それに、今回の作戦の事で、これからはさらに頼りにしちゃいそうね」 坂本「うむ、今回のお前の働きは素晴らしかったぞ。 お前が進言してくれなければ、私たちは火力を欠いて今日中の作戦の完遂は成らなかっただろう。 あんな化物の巣窟にまた行く羽目になったかも知れんと思うとまったく恐ろしい限りだ。 お前の、欠点を含めて自分の能力を正確に測る冷静さと発想の柔軟さ、私も頼りにさせてもらおう」 俺「あう、いやいやそんな、ほんとにたいしたもんじゃないんです。 どうぞお手柔らかにお願いします…」 坂本「はっはっは! 褒めているんだからもっと胸を張っていいんだぞ!」 ミーナ「そうよ、<俺>さん」 俺「は、は…」 坂本「やれやれ。胸を張れと言っているのに逆に萎縮してどうする。 しかし、さすがに今日は私も疲れた…」 110 名前:最上の空陸両用[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 41 19.39 ID 3kHHo4Qo 坂本「みんな、本当にご苦労だった。帰ったら風呂だ!そしてメシにしよう!」 111 名前:最上の空陸両用 今日はこれで終わり。長らく失礼しました[sage saga] 投稿日:2010/12/04(土) 21 42 16.03 ID 3kHHo4Qo ―――― 艦長「イイオハナシダッタナー」 副長「いやはや、<俺>少尉もしっかり役に立ったようで、なによりですな」 艦長「うむ…ところで副長。 覚えている人がいるか不安だが、通例なら最後のシメは エイラさんサーニャさんの役目のはずだが、なぜ今日は我々がここにいるのだろう?」 ミーナ「それは、私からお話があるからですよ」にっこり 副長「おお、ミーナ中佐。今日は大変な一日でしたな。 しかし作戦が成功してなによりで…あの、笑顔がコワイのですが」 ミーナ「まずは、<俺>少尉が作戦上やむを得ず一部武装を破棄したことについての連絡です。 許してあげてくださいね?許してあげてくださいます?はいありがとうございました。 (・ω・;;)イエアノ そ・れ・と♪ <俺>少尉の固有魔法について、なぜ私に通達がなかったのか釈明を聞きに参りました」うふふ 艦長「…副長、教えてないの?」 副長「……記憶にございません(汗」 ミーナ「さあ、ゆっくりおはなしを伺いましょうか」にこにこ Nice boat.(巡洋艦的な意味で)終わり 112 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/04(土) 21 51 46.05 ID iEqohoMo 乙! 113 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/04(土) 21 58 32.46 ID u5C4VcI0 乙。 続きの気になってたSSの一つでした。 133 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/04(土) 23 28 29.36 ID sIDmkZ.o 空陸両用どころか海中もOKとか なんというオールラウンダーww スパロボでいうとBAB-な最上さんなんだ…
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Episode 23 『エピローグ』 「サーニャ・・・」 この声・・・ 「ごめん・・・俺、また約束破っちゃったっス・・・」 約束・・・? 「本当はずっと、君と一緒にいたかったけど・・・やっぱ無理だったみたいっス・・・」 どうして・・・?嫌・・・側にいて・・・ 「どうか、幸せになってください・・・君のこれからが、きっと幸せであるように祈ってるっス・・・」 待って・・・行かないで!お願い!! 「さようなら・・・」 ---サーニャ&エイラの部屋--- サーニャ「待って!」ガバッ エイラ「う・・・んぅ・・・どうしタ・・・?サーニャ・・・?」コシコシ サーニャ「エイラ・・・」 エイラ「大丈夫カ?顔色よくないみたいだゾ・・・?」 サーニャ「ううん・・・なんでも・・・ない・・・」 エイラ「そうカ・・・?ならいいけど・・・って、そろそろご飯の時間ダナ。サーニャ、起きれるカ?」 サーニャ「うん・・・」 サーニャ(今の男の人・・・なんでだろう・・・すごく、胸が苦しい・・・) ---基地内食堂--- 芳佳「あ、サーニャちゃん早起きだね!おはよう!」 サーニャ「うん・・・」 エイラ「ワタシを無視スンナ~!」 芳佳「あはは・・・ごめんなさい・・・それより、サーニャちゃん、元気ないみたいだけど大丈夫?」 サーニャ「えっ?うん・・・平気よ。ありがとう、芳佳ちゃん。」ニコ 芳佳「う、うん・・・あ、じゃあこれご飯ね。」コトッ サーニャとエイラが席へと突く。 ルッキーニ「おっはよー!サーニャ!エイラ!」 シャーリー「おーっす。お、今日は早いな、サーニャ。」 サーニャ「ちょっと、早く目が覚めちゃって・・・」 シャーリー「そっか。なんにせよ、みんなでご飯食えるならそれに越したことはないな!」 ルッキーニ「にひ~・・・それっ!」モニュ サーニャ「ひぁっ!」 ルッキーニ「なるほど~ペリーヌよりはおっきいかな~・・・でも~残念賞~」ムニムニ サーニャ「あっ・・・はぅ・・・///」 エイラ「あ!コラ!サーニャになにすんダー!!」 ルッキーニ「エイラが怒った~」タッタッタ エイラ「待テー!」タッタッタ 坂本「こらこら、食事中だぞ、お前たち。」 ペリーヌ「まったく、成長がない方達ですこと・・・」 ルッキーニ&エイラ「うっさい、ツンツンメガネ。」 ペリーヌ「な!なんですって!?ぐぬぬぬぬ・・・」 坂本「ペリーヌ・・・」 シャーリー「あはは・・・ごめんな、サーニャ。14だけどあいつ、まだ母親が恋しいんだよ・・・」 サーニャ「14・・・?ルッキーニちゃん、15歳じゃありませんでしたか・・・?」 シャーリー「あれ?そうだっけ?だって今日は4月・・・あれ・・・?」 食堂の柱にかかったカレンダーを見るシャーリー。しかし、日付に違和感を覚える。 シャーリー「2月・・・?しかも1947年・・・?なぁ、ミーナ隊長。このカレンダーおかしくないか?」 ミーナ「え・・・えぇ・・・そうね・・・」 ゲルト「どうしたミーナ?難しい顔をして・・・」 ミーナ「いえ・・・大丈夫よ・・・シャーリーさんのことは後で話があるからその時にね・・・」 シャーリー「? そっか・・・了解。」 エーリカ「・・・?」 ---ブリーフィングルーム--- ウィッチたちが集められ、ブリーフィングが始まる。 ミーナ「皆さん、おはようございます・・・」 芳佳「ミーナ隊長、まだ難しい顔してるね・・・」ヒソヒソ リーネ「うん・・・どうしたんだろう・・・」ヒソヒソ ミーナ「みんな・・・今から私がいう事を、どうか落ち着いて聞いてほしいの・・・」 エーリカ「どうしたのさ、改まって?」 ミーナ「今朝、上層部から連絡が入ってね・・・その・・・」 ミーナ「ネウロイが・・・消えたのよ・・・」 ゲルト「ネウロイが・・・消えた・・・!?」 坂本「どういうことだ!ミーナ!?」 ミーナ「落ち着いて頂戴・・・私だって信じられなかったわよ。でも、各国の上空に出現していたはずの巣が、消えたらしいのよ・・・」 ペリーヌ「それは、全部消えたんですの・・・?」 ミーナ「ええ。突然、それも綺麗さっぱりね・・・これを見て。」 ミーナが取り出したのは今朝の新聞。見出しには『ネウロイ消滅』の文字。 ミーナ「それと、おかしなことがもう一つ・・・今日の日付を見て・・・」 ミーナが指を指した新聞の日付の部分には1947年2月1日と書かれている。 シャーリー「おかしいな・・・だって、昨日は1946年の4月だったはずだろ?」 ミーナ「ええ・・・分からないことばかりだわ・・・」 サーニャ「・・・・・」 ネウロイの消滅。本来ならば喜ぶべきことである筈なのに、彼女たちは素直に喜ぶことができなかった。 心に何かが引っ掛かる。何か大切なことを忘れている気がする。そんな気がしてならなかった。 ミーナ「・・・とにかく、あと2週間はまだネウロイが現れる可能性を考慮して、皆さんにはここに滞在してもらうことになっています。いいですね?」 全員『了解。』 ―――――――――― ――――――― ―――― その後、毎日哨戒に出ようにも、ネウロイは結局のところ一機たりとも現れることがなかった。 各国のメディアでは連日ネウロイ消滅のニュースが流れ、世界中が大騒ぎしていた。 そして、二週間後。ストライクウィッチーズはこの日をもって解散することとなった。 皆が、最後に思い思いの時間を過ごす。 ---エーリカ&ゲルトの部屋--- エーリカ「ふぃ~・・・おわったー!」 ゲルト「ようやく片付いたな・・・こうしてみると、この部屋も案外広かったのだな。」 エーリカ「そだね~」 ゲルト「そだね~、ではない。お前が普段から片づけていればこんなに苦労することは・・・」 エーリカ「はいはい。お説教は後で聞きますよ~。じゃね~」タッタッタ ゲルト「待て!どこへ行く!おい、ハルトマン!・・・まったく・・・変わらんな・・・ん?」 床に、エーリカがしまい忘れた写真立てが転がっていた。 ゲルト「ちゃんと片づけられて無いではないか・・・しかもすごい埃だ・・・ふっ!」 息を吹きかけ、ひとしきり埃を払う。 ゲルト(これは・・・みんなで撮った写真か・・・?こんなもの、いつ・・・) 写真には、こちらを向いて笑いかける皆の姿が写っていた。その中にゲルトは一つの異変を見つける。 ゲルト「! これは・・・」 ---芳佳&ペリーヌ&リーネの部屋--- リーネ「なんだか・・・寂しいね・・・」 芳佳「うん・・・感覚はまだ2、3週間しか過ごしてない感じなのに・・・もう、一年も経っちゃってたなんて・・・」 ペリーヌ「ほら、準備ができたなら行きますわよ。」 芳佳「ペリーヌさん、もう少し名残惜しさとかないんですか?」 ペリーヌ「わ、私にだってそれくらい・・・だって・・・少佐ともうお別れしてしまうんですわよ・・・あぁ・・・少佐・・・」ブツブツ リーネ「あはは・・・あ、そういえば一つ気になってたことがあるんだけど・・・」 ペリーヌ「なんですの?」 リーネ「ほら、芳佳ちゃんもペリーヌさんも、あと、私も。ずっと、このリボンしてますよね?」 指を指すのは腕に巻いたリボン。皆、習慣づいたようにいつもこのリボンを巻いていた。 ペリーヌ「そういえば・・・そうですわね・・・」 芳佳「当たり前のようにしてたから、全然気にもしてなかった・・・」 リーネ「なんだろうね、これ・・・みんなしてるから、きっと、大切なものなんだと思うけど・・・」 3人「う~ん・・・」 タッタッタッタ ふと廊下を、だれかが走り去る。 リーネ「あ、今のって・・・」 芳佳「バルクホルンさーん!なにしてるんですか~?」 ゲルト「! 宮藤か!ちょうどいい!」クルッ 踵を返してゲルトが急いで戻ってきた。 芳佳「え?何がですか?」 ゲルト「これを・・・この写真を見てくれ!お前たち二人も!」 リーネ&ペリーヌ「え?は、はい・・・」 3人がゲルトの手に持つ写真を見る。そして、気づく。 芳佳「!」 リーネ「これ・・・この人って・・・」 ペリーヌ「そうですわ・・・このリボン・・・確か・・・!」 ---基地内ハンガー--- カチャカチャ シャーリー「・・・うっし。これでよしっと。」 ルッキーニ「シャーリー、終わった?」 シャーリー「ああ。これでいつでも飛べるぞ。」 愛機の飛行機であるグラマラス・シャーリー号の整備を終え、片づけを始めるシャーリー。 シャーリー「あれ・・・そう言えばルッキーニそのゴーグル・・・」 ルッキーニの首にかかったゴーグル。それは、元はシャーリーが愛用していた宝物であった。 ルッキーニ「あ・・・そっか・・・これ、シャーリーのだったんだよね・・・ごめんなさい・・・」 ゴーグルを首から外そうとするルッキーニ。 シャーリー「あ~、いいよルッキーニ。それ、確かお前にあげた気がするし。返さなくても、今は新しいのあるしな。」ニッ そう言って、新品のゴーグルのストラップを指先でくるくると回すシャーリー。 シャーリー「でも、一応は宝物だったから、大切にしてくれよな。・・・って、前も言った気がするなこれ・・・」 ルッキーニ「! うん!大切にするね、シャーリー!」 シャーリー「おう!・・・でも、なんでだろうな。さっきから覚えてないのに、覚えてるような・・・なーんか大切なことを忘れてるような・・・」 ルッキーニ「あ、それあたしもだよ、シャーリー。」 シャーリー「だよな~・・・なんだっけな~・・・」 シャーリー&ルッキーニ「う~ん・・・」 シャーリー&ルッキーニ「・・・あ。」 お互いに身に付けたリボンを指さしながら、叫んだ。 シャーリー&ルッキーニ「約束!!」 ---執務室--- 坂本「ミーナ、この資料はどこにしまえばいい?」 ミーナ「ちょっと見せて。・・・アルカナネウロイ・・・?なんのことかしら・・・これは捨てておいていいわ。」 坂本「そうか・・・了解した。」 ミーナ「みんなとも今日でお別れだなんて・・・やっぱり寂しいものがあるわね・・・」ペラッペラッ ミーナは隊員の名簿をめくりながら、懐かしむようにつぶやく。 坂本「ふむ・・・消えるに越したことはないのだが・・・こうも急だと何かと後味が悪いな・・・」 ミーナ「自分の手で決着をつけたかったから、かしら?」 坂本「ああ。できることならば、この手で決着をつけたかった・・・」 ミーナ「美緒・・・変わらないわね、あなたは。」 坂本「人間、そう簡単に変われるものではないさ。それに、わたしは諦めが悪いからな、はっはっは!」 ミーナ「もう・・・あら?」 名簿をめくっていたミーナの手が止まる。 坂本「どうした・・・ミーナ?」 ミーナ「これ・・・この子・・・」 ミーナが坂本に名簿をみせる。 坂本「こいつは・・・確か・・・」 二人の脳裏を断片的な記憶が過る。 ミーナ「!! そうだわ!どうして・・・なんで忘れてたの!?もう!」 坂本「ミーナ、本部に連絡を!!」 ミーナ「ええ!大至急よ!!」 ---基地内廊下--- ここ2週間、サーニャは夢の中に出てきたあの男のことで頭がいっぱいであった。 なぜかは分からない。でも、その男のことを考えるとサーニャの胸に切ない感情が込み上げる。 そんな中サーニャは、意味もなく脚の赴くままに廊下を一人で歩いていた。 エーリカ「あ、サーニャ・・・」 一つの扉の前で、エーリカが立っていた。 サーニャ「エーリカさん・・・」 エーリカ「あれ?サーニャ、いつからエーリカって呼んでくれるようになったっけ?」 サーニャ「え・・・?前からだと・・・思いますけど・・・」 エーリカ「そうだっけ?まぁいっか。・・・って、やっぱりサーニャはここに来るんだね・・・」 サーニャ「?」 エーリカの意味深な言葉にサーニャは困惑する。 エーリカ「にゃはは。ごめん、なんでもないよ。じゃね~」タッタッタ サーニャ「は、はい・・・」 エーリカ(やっぱり、忘れてても心のどこかで覚えてるんだよね・・・彼を好きだったこと・・・) 走りながら、エーリカはそんなことを考えていた。 サーニャ(この部屋・・・) 走り去るエーリカを見送った後、サーニャはエーリカの立っていた部屋の前の扉を見つめる。 そこは、誰もいないはずの空き部屋であった。 サーニャ(前にも、この部屋に入った気がする・・・それも、何回も・・・でも・・・どうしてだろう・・・) サーニャ(エーリカさん、私がここに来るの知ってたみたい・・・多分この部屋に、なにか・・・) 考えるよりも先に手が伸びていた。サーニャはゆっくりとドアノブをひねり、扉を開けた。 ---空き部屋--- 空き部屋である筈の部屋は、なぜか家具が置かれ、どこか生活感を漂わせていた。 まるで最近まで誰かがここに居たように。 サーニャはその部屋を一通り見まわす。 サーニャ(やっぱりこの部屋・・・知ってる・・・) それから彼女は部屋の探索を始める。何かをつかむための、手がかりを探すために。 クローゼットを開ける。中には、同じ軍服が何着かあるのと、扶桑の民族衣装である甚平が2着入っていた。 なんとなく気になったベッドの下を見てみる。 サーニャ「!!///」 そこには男のバイブルが一冊隠されていた。気になって、中身を除く。 サーニャ「~~~~~~~~~!!///」サッ すぐに元の場所に戻した。 しばらくして落ち着きを取り戻し、それから机を見る。 サーニャ「これ・・・」 机の上には、写真立てと何枚かのネコペンギンの便箋が散乱していた。その上に一つ、その便箋を使った手紙が置かれている。 手紙の宛名には『サーニャへ』と書かれていた。 サーニャ(私あての・・・手紙・・・) よくわからないまま、恐る恐る手紙を開いてみる。 『サーニャ』へ 君がこれを読んでいるって事は、俺はまた勝手にどこか行っちゃってるか、多分、死んじゃったんだと思います。 というより、俺のことなんかもう忘れてるかもしれないんですよね。もし覚えていないなら、こんな手紙はゴミ箱に捨てて、どうか忘れたままにしてください。 その方が、きっと幸せでいられると思います。 でも、もし覚えてくれているなら、もう少しだけ読んでくれるとうれしいです。 そこで捨てることはしなかった。サーニャは読み続ける。 俺は、君に謝らなくちゃいけないことがあります。 はじめに、君に選んでもらったこの便箋、親父に手紙を書くために使うはずだったんだけど、結局何書けばいいか分からなくて、使わずじまいになっちゃいました。 今こうして遺書みたいに使ってしまって、ごめんなさい。 2つ目は、また勝手に消えてごめんなさい。どういう事情で消えたか、書いている今じゃわからないけど、多分勝手な無茶をやらかしたんだと思います。 3つ目は、約束を守れなくてごめんなさい。桜を見に行く約束も、君とエイラと一緒に、君のご両親を探す約束も、君の目の前から消えてしまった今じゃ果たせなくなっちゃいました。 最後は、君を幸せにしてあげられなくてごめんなさい。結局口だけで、俺、君を幸せにすること、何一つやってあげることができませんでした。そればかりか、逆に俺は君に辛い思いをさせてばかりでした。 本当にごめんなさい。 読み進めるうちに、なぜか涙が込み上げてきた。それでもサーニャは読み続ける。 なんだか謝ってばかりだけれど、君と一緒にいる間、俺は、本当に幸せでした。 君と出会って、毎日を一緒に過ごして、そんな中で君の笑顔が見れたときは、なんだか俺も嬉しくなって、そんな君から、俺はたくさんの元気と、勇気をもらいました。 いつしか君を好きになって、君と恋人になれてから、君を幸せにするために生き続けようって思えました。君は、俺に生きる意味をくれました。 出来ればもう一度君に会って、たくさんありがとうを言いたいです。 本当にありがとう。サーニャ。君と出会えて、本当に良かった。 あまり長くてもなんなのでこのくらいにしておきます。 最後に、ずっと言いたかったけど恥ずかしくて言えなかったことがあるのでここに書きたいと思います。 そして、そこに書かれた言葉が、彼女の心のせきを切り、 愛してます。 世界で一番、お菓子や他の俺の好きなどんなことよりも、君のことを。 サーニャは泣き崩れた。 涙があふれて止まらない。嬉しくて、でも、寂しくて・・・ごちゃごちゃになった感情がサーニャを苦しめる。 さよならは言いません。きっと、生まれ変わって、もう一度会えると信じています。 また、会いましょう。 『俺』より サーニャ「俺・・・おれっ・・・」ポロポロ ようやく全てを思い出した。自分が大切に思っていた青年の名を。その青年と歩んだ一年間のことを。 ぽたぽたとこぼれ落ちる涙が手紙を濡らしてゆく。サーニャは手紙を抱きしめるようにして、その場にうずくまる。 エイラ「サーニャ・・・?」 その声に振りかえれば、後ろにはエイラが立っていた。 エイラ「サーニャ・・・泣いてるのカ・・・?」 サーニャ「エイ・・・ラぁ・・・」 ギュッ サーニャはエイラにすがるように抱きついた。 サーニャ「グスッ・・・俺が・・・俺が・・・いなくなっちゃった・・・」ポロポロ エイラ「俺・・・?」 ふと、机の上の写真立てに目がいく。自分とサーニャの隣で歯を見せて笑う青年の姿がそこには写っていた。 エイラ「!! 俺・・・くっ・・・!」ギュッ エイラはサーニャを強く抱きしめる。サーニャはその腕の中で、しばらく泣き続けた。 ―――――――――――――― ―――――――― ―――― 仲間たち全員が『俺』と、一年間の記憶を取り戻した。しかし、その後俺の捜索を願い出るも俺の行方が分かることはなかった。 その後、ストライクウィッチーズは解散。 各々は母国へ戻り、原隊に復帰するはずであったが、ミーナの計らいにより、かねてより約束していた花見をするため全員が船に乗って扶桑へ向かう事となった。 ~2か月後~ 世界に、本物の平和が戻った。ネウロイの突然の消滅に各国はイニシアチブの掌握に失敗。 結局どの国も覇権を握ることなく、第二次ネウロイ大戦は終息していった。 だが、人類はネウロイ出現の前例を受け、機械化航空歩兵と機械化装甲歩兵の部隊を解散させることなく、新たな怪異の出現に備えていた。 更には国と国とが結託し、新たな技術開発もすすめられていた。世界は、以前よりも他国間の結束をより強めていたのであった。 そんな平和になった扶桑の桜の木の下で、ストライクウィッチーズの隊員全員があつまり、花見を行っていた。 ミーナ「これが、桜・・・」 リーネ「うわぁ・・・」 ひらひらと舞い落ちる桜。その美しさは国境を越えるようで、皆が感嘆の息をもらす。 そんな彼女たちは軍服から私服へと衣を変えていた。その姿がこの世界の今の平和を象徴しているようでもあった。 サーニャ「・・・・・」 サーニャは白いワンピースに身を包んでいた。あれから伸びた髪は、ピンク色のリボンでポニーテール状にまとめられている。 俺から受け取ったままの、あのリボンで。 坂本「さ、飲めみんな!酒はここにあるからな。」 芳佳「おつまみも作ったので、よかったらつまんでくださいね。」 酒を酌み交わし、宮藤の用意したつまみを食べる。 本来ならば皆が団欒に花を咲かせ、笑い声の一つでも起きるはずなのだが、いまいち盛り上がりに欠けていた。 シャーリー「なんだ・・・もりあがんないなぁ、みんな・・・」 ゲルト「お前一人で盛り上がっていればいいだろう、リベリアン・・・」 シャーリー「んだよ~こういう時は飲んで騒いで何ぼだろ?ほらほら!」 坂本「そうだぞ、みんな。これでは酒を用意した意味がまるでないじゃないか。」 ペリーヌ「ですが・・・少佐・・・」 エーリカ「みんな、俺がいなくなっちゃったから遠慮してんだよ。自分たちだけで盛り上がっていいのかなってさ。あ、この芋ウマー!」 坂本「まぁ・・・確かに飲んで騒ぐような気分ではないのかもしれんが・・・」 ルッキーニ「・・・・・」 サーニャ「俺も・・・」 全員『?』 サーニャ「俺も、みんなが笑ってくれていたら、きっと喜ぶと思います。」 エイラ「サーニャ・・・」 ミーナ「・・・そうね。彼もきっと、それを望んでるはずね。せっかく宮藤さんと美緒が用意してくれたんだもの。いただきましょう、みんな。」 エーリカ「早くしないとこのお芋、私一人で食べちゃうからね~」 芳佳「ほら!早くしないと肉じゃがハルトマンさんに食べられちゃいますよ!みんな!」 サーニャ「あむっ・・・」モグモグ ゴックン サーニャ「これ、すごくおいしいわ。エイラ。」 エイラ「そ、そっか。じゃあいただくんダナ。」 ミーナ「私もいただくわね。」 ゲルト「お前だけに独占されてたまるか。あむっ。」 サーニャを口火に皆が手を付け始める。次第に会話が始まり、いつしか笑い声が起るようになった。 シャーリー「だーっはっはっは!そんなこともあったなぁ!」 ゲルト「ぐっ・・・くぅ・・・///」 芳佳「そんなことが・・・」 ペリーヌ「なんだか意外ですわね・・・」 エーリカ「トゥルーデ、顔真っ赤だよ。かわい~」 ゲルト「う・・・うるさいっ!///」 思い出話や、 ミーナ「そう・・・あなた達はサーニャさんのご両親を探しに行くのね。」 エイラ「ああ。あと、俺も探すんダ。一緒に。ナ。」 サーニャ「うん。」 リーネ「きっと・・・きっと見つかるよ。お父さんとお母さんも、俺さんも・・・」 サーニャ「ありがとう、リーネさん。」ニコッ エイラ「リーネはどうするんダ?」 リーネ「私は、ペリーヌさんと一緒に復興のほうを・・・」 これからのそれぞれの将来の話。 ようやく花見らしい光景になり、その場はいつもの彼女たちらしい雰囲気に包まれていた。 ふとサーニャが桜の木を見上げる。 サーニャ(俺・・・俺が言った通り、桜、とっても綺麗よ・・・でも・・・できたら・・・俺も、一緒に・・) 木は風に揺らぎ、花びらがそれを受けて舞い落ちる。サーニャは手のひらで舞い落ちてくるそれを迎える。 サーニャ「?」 ふと、彼女の手のひらに、桜の花びらに交じって、一本のリボンがあることに気付く。 自分の身に付けていたリボンが落ちたのだろうか。サーニャは髪を触って確認する。 サワサワ 違う。髪は結ばれたままだ。他の者を見渡す。 サーニャ(みんな・・・ちゃんとつけてる・・・) 誰もリボンを落したような者は居なかった。サーニャは風の吹いていた方向を見据える。 サーニャ(・・・・・) なんとなく、直感でしかなかった。それでもサーニャは向こうに自分が想いつづけたあの人がいる気がしてならなかった。 スクッ エイラ「ん?サーニャ?」 サーニャ「いる・・・」タッタッタ エイラ「あ、おい!サーニャ!うわっ!」 少し酔いのまわっていたエイラは姿勢を崩してしまう。ポケットにしまっていたタロットカードが一枚こぼれ落ちてしまった。 エイラはそのカードをめくる。 ペラッ エイラ「死神・・・でも、逆位置・・・」 死神の逆位置。その意味は、 エイラ「再生と、新たな出発・・・」 サーニャが走り去ると同時に、彼女たちの元に別の人物が訪れた。 ?「芳佳。」 芳佳「はい。・・・えっ・・・?」 坂本「! あ、あなたは!!」 芳佳の目の前にはメガネをかけ、茶色のコートを纏った優男が一人。 ミーナ「嘘・・・」 エーリカ「あれ・・・この人、もしかして・・・」 ルッキーニ「だれ?」 見紛うはずもない。その人物は・・・ 芳佳「あ・・・あぁ・・・」 一郎「大きくなったね、芳佳。」ニッコリ 芳佳「お父さん・・・おとうさああぁぁん!!」バッ ―――――――― ―――― ―― ♪サーニャの歌 サーニャ「はぁっ・・・はぁ・・・」タッタッタ 木々の間を抜け、俺の姿を探す。 サーニャ(俺・・・どこ?どこなの?) 彼女は捜し続ける。やがて、少し丘になっている広場へと出た。 その丘の頂上に、一本の桜の木が立っていた。サーニャはそこを目指して歩く。 サーニャ「・・・・・」キョロキョロ やがてたどり着いた桜の木。しかし、俺の姿は見えない。 サーニャ「!」 幹の後ろに人の足が見える。サーニャゆっくりと幹の裏へと回る。 白髪の青年「・・・・・」 そこには、一人の青年が幹を背にして目を閉じていた。 間違えるはずもない。思い出して以来、片時もその青年を忘れたことなどなかった。 ずっと自分が大切に思い、愛し続けた彼。そう、まぎれもなくその青年は、 サーニャ「俺・・・」 ようやく見つけた・・・サーニャは俺の目の前で膝をつき、左の手を取り、頬へ寄せる。 手は冷たく、まるで死んでしまっているようだった。 俺「・・・・・」 サーニャ「・・・・・」 ピクッ… サーニャ「!!」 ふと、指先が動いた気がした。 俺「・・・う・・・ぅん・・・」 次第に手に温かみが戻って来る。 俺「あ・・・」 俺が目の前のサーニャに気付く。それからにっこりとほほ笑むと、彼女の頬をゆっくりと撫ではじめる。 サーニャ「っ!!」ダキッ 俺「うおっ!」 サーニャは俺の胸にすがりつく。俺はそんなサーニャの頭を撫で続けた。 俺「ちょっと・・・苦しいっス・・・」 サーニャ「・・・・・」ギュゥゥゥ~ 俺「さ、サーニャ・・・」 サーニャ「ずっと・・・ずっと会いたかった・・・寂しかった・・・」 俺「そっか・・・ごめんなさい、寂しい思いをさせて。」 サーニャ「・・・ただいまは・・・?」 俺「あぁ・・・うん・・・えと・・・」 俺「ただいま。サーニャ。」ニッ サーニャ「うん・・・おかえりなさい・・・俺・・・」ニコッ 笑顔と同時にサーニャの頬を涙が伝う。 ようやく出会えた二人。もう二度と離れぬよう、二人はしっかりと手を握りあい、寄り添う。 指は、離れないようにしっかりと絡め合って。 俺「涙、止まったっスか?」 サーニャ「・・・・・」コクッ 俺「よかった・・・それで、みんなは?どうしてるっスか?」 サーニャ「・・・みんな、別の場所でお花見してるわ・・・後で一緒に行こう?」 俺「あぁ、うん。そうっスね。あと、ご両親は見つかったっスか?」 サーニャ「ううん・・・まだ探しに行ってない・・・俺も一緒に行くって、約束したから・・・」 俺「あ、そっか・・・俺のせいで・・・ごめん・・・」 サーニャ「俺のせいじゃないわ。扶桑を通ってオラーシャへ帰るって、前から決めてたから・・・」 俺「そっスか・・・」 サーニャ「それより・・・今まで、どこいってたの?」 俺「えと、ちょっと地獄まで・・・で、閻魔さまに裁かれそうになったんでビビッて逃げてきたっス。」 サーニャ「真面目に聞いてるの・・・」ムゥ 俺「あはは・・・まぁ、いろいろと・・・」 サーニャ「もう・・・」 俺「ごめんなさい・・・と、そうだ。桜、どうっスか?綺麗でしょ?」 サーニャ「うん・・・とっても綺麗・・・見てると、心があったかくなるみたいで・・・」 俺「・・・桜って、他の花と違って上じゃなくて、下を向いて咲くんスよ。それこそ、みんなを見守るみたいに・・・」 サーニャ「・・・・・」 サーニャは木を見上げる。確かに、桜の花は下へ向いていた。 俺「それで、時期が来るとすぐに散っちゃって、でも、それがすごく綺麗なんスよ。例えがちょっと悪いかもしれないけど、俺、桜とウィッチって似てると思うんス。」 サーニャ「どうして?」 俺「ウィッチって、ある程度年齢が来ると飛べなくなっちゃうじゃないっスか。桜も時期が来たら散っちゃうんス。」 俺「でも、咲いている間はすごく綺麗で・・・ウィッチも桜みたいに、綺麗で、空からみんなを見守り続けて、たくさんの人を笑顔にするために戦う。それで、魔力がなくなると、役目を終えて引退していく・・・それこそ、桜が散ってしまうように・・・」 俺「俺、そんな桜みたいなウィッチに、男だけど憧れてて・・・俺もこんな風にかっこよくなりたいなって思って・・・魔力があるって分かった時、すぐにウィッチになろうって決めたんス。」 サーニャ「そうなんだ・・・」 俺「まぁ、俺も・・・もう散っちゃいましたけどね。」 どこか含みのあるその言葉にサーニャは一瞬戸惑う。 よく見れば、俺はメガネをかけていない。にもかかわらず、使い魔の耳と尾が出ていなかった。 サーニャ「メガネ・・・どうしたの?」 俺「ん?ああ・・・俺、魔力無くなっちゃったんスよ。だから、もうこいつはいらないんス。」 胸ポケットからメガネを取出し、くるくると回す。 サーニャ「そう・・・なんだ・・・」 俺「マルセイユ大尉に次会ったらどうしたらいいんスかね。もう勝負できないなんて言ったら怒られるかも。」 サーニャ「ふふっ・・・そうね。」ニコッ 俺「だから・・・よっと。」カチャリ サーニャ「ん。・・・?」 持っていたメガネをサーニャにかける。 俺「ははっ、すっげぇ似合ってるっス。可愛いっスよ。」 サーニャ「・・・///」 俺「あ、そうだ・・・そういえば・・・」 俺が自分の右腕を触る。そこにはリボンがまいてあるはずだった。だが、 俺「あれ・・・?ない・・・ない!」 サーニャ「どうしたの・・・?」 俺「リボン・・・君から預かってたやつ・・・失くしちゃったみたいっス・・・」 サーニャ「・・・ううん、失くしてなんかないわ。さっき、ちゃんと返してもらった・・・」 サーニャは握っていたリボンを見せる。 俺「そ、そっスか・・・よかった・・・」 サーニャ「だから、こっちは俺に・・・」スルッ サーニャは髪に結んでいたリボンをほどき、俺へと手渡す。俺はそのリボンを受け取る。 俺「・・・戻ってきたんスね・・・俺・・・」 手元のリボンを見ながら、俺がつぶやく。 サーニャ「うん・・・」 俺「・・・・・」グッ リボンを握りしめる。同時に俺の表情がすこし陰る。 サーニャ「俺・・・?」 俺「・・・サーニャ・・・君は、俺といて幸せでしたか・・・?」 サーニャ「・・・どうして・・・そんなこと聞くの・・・?」 俺「・・・俺、君を幸せにするって言ったくせに・・・全然、君を幸せにしてあげられた気がしないんス・・・むしろ、君を泣かせてばっかで・・・」 俺「・・・俺、たぶん・・・これからも君を不幸にしてしまうと思うっス・・・サーニャ・・・やっぱり・・・」 サーニャ「ダメ・・・」 その言葉の先を察したように、サーニャが呟いた。 俺「え・・・?」 サーニャ「どうして・・・離れようとするの・・・?俺は・・・私と一緒は嫌になった・・・?」 俺「違う・・・そうじゃない!俺はずっと君に幸せでいてほしい・・・君に、苦しい思いをしてほしくない・・・だから・・・」 サーニャ「なら、離れないで・・・っ!わたしは、俺と離ればなれの時が・・・一番、つらいから・・・」 俺「サーニャ・・・」 サーニャ「わたし、俺としたいこと、まだたくさんあるわ・・・」 サーニャ「またお祭りにいきたい・・・この素敵な桜もまた一緒に見たい・・・お父様とお母様も一緒に探してほしい・・・」 サーニャ「それに――」 それは、俺にとって思いがけない言葉だった。 何度も離れ離れになって辛かった。でも、もう離れたくない。これから先もずっと、この青年の側にいたい。 そんな一途な想いから生まれた願いが言葉となって告げられる。 サーニャ「俺と、本当の家族になりたい・・・」 俺「本当の・・・家族・・・?」 その言葉だけでは、俺は意味をとらえられなかった。 彼女は気恥ずかしそうに、この鈍感な青年に言ってあげた。 サーニャ「だから・・・俺のお嫁さんに・・・なりたい・・・の・・・///」 言葉が後半になるにつれ、サーニャの声が消え行ってしまいそうなほど小さくなる。 俺「・・・お嫁さん、って・・・俺・・・今、プロポーズされ・・・た・・・?」 サーニャ「・・・///」コクッ 俺「・・・・・」 サーニャ「お・・・俺・・・?」 俺「・・・ホントに・・・本当に・・・俺なんかでいいんスか・・・?俺、平気で約束破っちゃうような男っスよ・・・?それに、俺より素敵な人なんか、世の中いっぱい・・・」 サーニャ「うん・・・わかってる・・・俺は約束を破るし、すぐにどっか行っちゃうし・・・黙って、え・・・えっちな本、隠してるのも・・・」 俺「っ!・・・あれは・・・その・・・」 サーニャ「・・・それでも俺がいい・・・わたしは、俺の側にいたい・・・この先もずっと・・・」 俺「・・・・・」 俺「・・・そっか・・・ははっ・・・なんか・・・すげぇ嬉しいっス・・・」ツー 頬を、自然に涙が伝う。 サーニャ「俺・・・」スッ サーニャの指が俺の涙を拭った。 俺「あぁ・・・ごめん・・・なんで泣いてるんスかね、俺・・・」 サーニャ「俺・・・お返事、聞かせて・・・」 一呼吸おいて、サーニャの瞳を見つめながら俺は答えを返す。 俺「・・・俺も、サーニャとこの先もずっと・・・一緒にいたいっス。君と、幸せになりたいっス。」 サーニャ「じゃあ・・・」 俺「今度こそ、俺の一生をかけて君を幸せにしてみせます。もう絶対に、君を1人になんかしないっス。だから、サーニャ・・・」 俺「これからもずっと、俺の隣にいてください・・・」 サーニャ「はいっ・・・」ニコッ 笑顔を見せると、サーニャが抱きついてきた。それに、俺も抱擁を返す。 もう、二人を別つものは何もない。目の前の幸せを二度と放すことの無いよう、二人は体を寄せ合った。 サーニャ「俺・・・」 俺「はい・・・」 サーニャ「愛してる・・・」 俺「!」 俺の胸に顔を預けたままサーニャが呟いた。 俺「サーニャ・・・」 サーニャ「俺も言って・・・お手紙に書いてあったこと・・・俺の気持ちが、本当なら・・・」 俺「手紙・・・?」 サーニャ「俺の机に置いてあった・・・」 俺「あ、あぁ・・・あれ、読んじゃったんスか・・・」 サーニャ「お願い・・・聞かせて・・・」 俺「・・・うん・・・わかったっス。」 彼女の瞳をやさしく見つめながら俺は告げる。 それは、ありきたりで月並みな言葉かもしれない。 けれど、その言葉にたくさんの想いを籠めて俺は伝える。 世界よりも大切で、大好きで、愛おしいこの少女に。 俺「愛してます・・・君のこと、世界で、一番・・・」 サーニャ「うん・・・私も・・・愛してる・・・」 それから、特に示し合せることもなく二人は指を重ね、唇を寄せ合い、 チュッ… そのまま唇を重ね合わせた。 長く、長く―― 今まで離れていた時間を埋め合わせるように。 お互いの愛がもう二度と、離れてしまわないように。 やがて二人の唇が離れた。 後になって照れくささがやってきて、お互いに少し目を伏せてしまう。 それでも視線が交り、少しもじもじしながらも、二人は微笑みを交わした。 俺「あ・・・」 見上げれば、桜の花びらに混ざって、いつか見た青い蝶が二人の周りを舞っている。 どこか幻想的に見える景色に二人は見とれる。 サーニャ「綺麗・・・すごく・・・」 俺「うん・・・綺麗っスね・・・」 穏やかな景色の中、二人は寄り添い続ける。 俺(なんだろう・・・すごく満たされた気分だ・・・こんなに幸せなのは久々かな・・・) 隣には愛する少女がいて、周りには桜の舞う鮮やかな景色が広がる。 少女の顔を覗く。気づいた少女が一瞬こちらを向き、にっこりと、心からの笑顔を見せてくれた。 俺もそれに微笑みを返した。それから二人はもう一度空を見上げる。 やがて、安心したせいか、溜っていた疲労が今頃体を覆い、眠気がやってきた。 俺(なんだか眠いな・・・ふわふわするみたいだ・・・) 体が浮いてしまいそうな感覚。心地よくて、幸せな気分だ。 俺(ははっ・・・魔力無くなったのに今なら飛べそうだな・・・まってくれよ俺も・・・一緒に・・・) 俺は宙を舞う青い蝶へ、ゆっくりと手を伸ばす。 そして―― 「ありがとう・・・サーニャ・・・」 トサッ… サーニャ「? ・・・俺?」 俺「・・・・・」 見れば、サーニャの肩に俺が寄りかかっている。腕は力なく地にうなだれていた。 サーニャ「・・・寝ちゃったの?・・・ふふっ・・・疲れちゃったのね・・・」 サーニャは俺の頭をゆっくりと自分の膝元に置く。 サーニャ(ずっと・・・がんばってたのよね・・・今はゆっくり休んで・・・私はずっと、俺の側にいるから・・・) 俺「・・・・・」 サーニャ「愛してる・・・」 そうつぶやき、サーニャは―― 眠る俺の唇に、そっと口づけを落した。 穏やかな春の日差しの中、サーニャの膝元で俺は眠る。 彼女はそんな俺を見守りながら、彼が安心して眠り続けられるよう、優しい声で歌い続けた・・・ 俺の腰のホルスターには銃ではなく、一本の鍵が入っていた。"Memento mori"と刻まれていたはずのそれには、今は別の言葉が刻み込まれていた。 その言葉は、 Carpe diem (今を生きろ) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (おしまい3.png) ED ♪キミの記憶~Persona Music Band Arrange~